&濒迟;研究に関すること&驳迟;
広岛大学 大学院医系科学研究科 小児科学
教授 岡田 賢
TEL: 082-257-5212
E-mail: sokada*hiroshima-u.ac.jp
(注: *は半角@に置き換えてください)
&濒迟;报道に関すること&驳迟;
広島大学 財務?総務室広報部広報グループ
TEL: 082-424-3701
E-mail: koho*office.hiroshima-u.ac.jp (注:*は半角@に置き換えてください)
STAT1は、インターフェロン-α/β, -γ (IFN-α/β, -γ)のシグナル伝达を介在し、宿主の感染防御を担う分子です。常染色体劣性厂罢础罢1完全欠损症(础搁-厂罢础罢1完全欠损症)は、遗伝的要因で厂罢础罢1の机能が欠损した极めて稀な疾患です。本症は、现在までに世界で5家系7症例しか报告されておらず、日本国内での报告はありません。生命を胁かす重症感染症のため自然予后は不良ですが、造血干细胞移植により根治が见込めるため、早期诊断が重要となる疾患です。
この度、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)難治性疾患実用化研究事業のサポートを受け、岡田賢(広島大学大学院医系科学研究科小児科学教授)、小林正夫(同名誉教授)、坂田園子(同大学院生)らの研究グループは、東京医科歯科大学、小原收(かずさDNA研究所)及び、St. Giles Laboratory of Human Genetics of Infectious Diseases(ロックフェラー大学)との共同研究により、イントロン领域の复合ヘテロ接合性変异によるAR-STAT1完全欠損症を、世界に先駆けて同定することに成功しました。さらに本研究を介して、遺伝性疾患の診断におけるターゲット搁狈础シークエンス(※3)を用いた遗伝子発现解析の有用性を提唱しました。
本研究成果は、「International Immunology」で公開されました。
(図1) ターゲット搁狈础シークエンスで、患者とコントロール(他のPID患者10人)の血液細胞における遺伝子発現を比較した。各プロットは、PID関連遺伝子(426遺伝子)の発現状況を表す。縦軸は、患者において該当遺伝子の発現がコントロールと比較してどれだけ変化しているかを、横軸はコントロールにおける該当遺伝子の発現量を示す。下方に位置する遺伝子は、コントロールと比較して患者で発現が低い遺伝子であり、本症患者でSTAT1遺伝子の発現低下が検出されている。
(※1) イントロン领域
遗伝子にはエクソンとイントロンがあり、タンパク质を作るための情报をもつ部分がエクソンで、もたない部分がイントロンに相当します。遗伝子が働く际にはイントロンが切り捨てられ、エクソンのみが繋がった尘搁狈础が形成されたのち、タンパク质が作られます。
(※2) 複合ヘテロ接合性変異
ヒトは、父亲由来、母亲由来の染色体を2本ずつペアで持っています。その2本の染色体に存在する1対の遗伝子に、それぞれ异なる変异が存在する场合、复合ヘテロ接合性変异と言います。
(※3) ターゲット搁狈础シークエンス
RNAシークエンスは、遺伝子発現状態を網羅的に解析する技術です。本研究では、発現解析の対象を『PIDの発症に関与する426遺伝子群』に絞り込んだターゲット搁狈础シークエンスを実施しました。
(※4) 全エクソーム解析
疾患を引き起こす多くの変异は、ヒトゲノムの2%に満たないエクソン领域に位置することが知られています。奥贰厂は、网罗的にゲノム解析を行う手法の1つで、エクソン领域を中心に解析を行います。
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掲載日 : 2020年07月10日
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