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【研究成果】広岛大学と広岛駅弁当(株)の共同研究に基づく配食弁当を4月から贩売~植物乳酸菌の醗酵技术を活用~

広島大学 未病?予防医科学共創研究所と広島駅弁当(株)の、植物乳酸菌の醗酵技術を活用した研究成果に基づく共同研究商品が、「明日の食卓」ブランドとして、2021年4月に上市されます。まずは、在宅者(主に高齢者)向け配食、企業向け配食の2つのカテゴリーで提供されます。

2020年度、広島大学 未病?予防医科学共創研究所と広島駅弁当(株)は、3カ年の共同研究契約を結びました。

明日の食卓商品について

在宅高齢者向け配食弁当

  • 医科学的アプローチ

    ごはんには骋础叠础を高生产する、机能性植物乳酸菌骋-15の菌体と醗酵物としての骋础叠础を含んでいます。 

    ※1食当たり GABA: 40mg(推定値)
  • 栄养学的アプローチ

    エネルギー 600kcal / たんぱく質 25g

    カルシウム 230mg / ビタミンD 2.75μg

    フレイル予防に重要とされる栄养素を「日本人の食事摂取基準(厚生労働省)」に掲げる1日の目标量、推奨量の1/3を目安にしています。

公司向け配食弁当

  • 医科学的アプローチ

    ごはんには骋础叠础を高生产する、机能性植物乳酸菌骋-15の菌体と醗酵物としての骋础叠础を含んでいます。

    ※1食当たり GABA: 40mg(推定値)
  • 栄养学的アプローチ

    「日本人の食事摂取基準」に準拠した栄养バランス食で1日の摂取目标の1/3に相当する「食物繊维7驳」以上が摂取できます。

    ※1食あたり600办肠补濒~700办肠补濒

概要

広岛駅弁当(株)は健康长寿社会の実现のために、フレイル予防?改善、免疫力の维持?向上に有効なメニューの开発(高齢者向けの机能性惣菜や饮料)の开発を行なっています。

他方、広島大学 未病?予防医科学共創研究所を構成する共同研究講座「未病?予防医学」では、植物乳酸菌の醗酵技術を活用した生活習慣病予防?改善ならびに肺炎予防に有効なプロバイオティクス研究を推進していることから、フレイル予防改善に資する配食メニューの開発に向けて共同研究することになりました。

惣菜等の成果物に関しては、広岛大学病院 栄养管理部の长尾晶子管理栄养士がアドバイザーとなり、在宅者(主に高齢者)向け配食、高齢者施设食、ドラッグストア、公司向け配食に役立てる予定です。具体的には、まず、植物乳酸菌の醗酵技术を利用して、血圧降下作用や精神安定に有効なアミノ酸である骋础叠础含する有惣菜の开発、肺炎の起因菌ジンジバリス菌に有効な食品の开発、オルニチンやシトルリンを高含有する食品の开発、免疫力の向上を目的とした机能性食品の开発を引き続き目指しています。

背景

2040年顷には、いわゆる団块ジュニア世代が高齢者となり、高齢者人口がピークを迎える一方、现役世代が急激に减少します。このような中で社会の活力を维持、向上しつつ、「全世代型社会保障」を実现していくためには、高齢者をはじめとする意欲のある方々が社会で役割を持って活跃できるよう、多様な就労?社会参加ができる环境整备を进めることが必要であり、その前提として、特に、予防?健康づくりを强化して、健康寿命の延伸を図ることが求められています。

加齢による心身の脆弱が起きることをフレイルと呼びます。ヒトは加齢によって运动の予备能力も低下し、さまざまなストレスに対して心身の脆弱に繋がります。フレイルそのもので今すぐ何か问题が起きるわけではありませんが、体重の减少や気力の低下、活动度の减少などが复合的に起きるため、やがて心身の活力が低下してしまうのです。サルコペニア(筋肉の丧失)ということばも耳にすることが多くなってきました。

人间は筋肉があるからこそ、体を动かし活动することができる。これを丧失すると転倒や骨折のリスクが高まり、ひいては寝たきり状态になってしまいかねません。従って、フレイルとサルコペニアは互いにリンクし合い、片方のリスクが高まると、もう片方のリスクが顕在化するので、同时に予防していく必要があります。ヒトが元気を失い介护を受けることにより経済损失は6,000亿円と言われています。フレイルやサルコペニアになり、介护状态になってしまうと生活が不自由になるだけでなく、家族にも负担がかかることになります。

そこで、フレイルにならないようにすることがきわめて重要で、サルコペニアを回避する生活习惯を心掛ければ、自ずとフレイルを回避することにもつながります。この両者を予防するには「食べること」と「动くこと」です。筋肉量を维持するためには良质なタンパク质を摂取することが重要で、転倒や骨折の予防には牛乳鱼などのカルシウムも摂ることが大切です。さらに、発酵食品の摂取も有益です。

今后の展望

现在、広岛駅弁当グループが行っている事业、在宅者(主に高齢者)向け配食、公司向け配食、高齢者福祉施设?病院での食提供?运営、量贩店?ドラッグストアへの卸売りにおいて、本共同研究により立ち上げた、「明日の食卓」ブランドに集约していく计画です。

4月より贩売开始される、在宅者(主に高齢者)向け配食、公司向け配食においては、机能性表示食品の届出を现在行っています。また、高齢者福祉施设?病院、量贩店?ドラッグストア向けの商品の开発に向けて共同研究し、それぞれのカテゴリーにおいて机能性表示食品の开発を目指します。さらに、生活习惯病の予防?改善、介护予防?改善(フレイル予防?改善)に资する商品の开発に向けた共同研究を行い、「明日の食卓」ブランドの确立の先にある、健康长寿社会の実现を目指します。

【お问い合わせ先】

大学院医系科学研究科 未病?予防医学共同研究讲座

教授 杉山 政則

TEL: 082-257-5280

E-mail: sugi*hiroshima-u.ac.jp (注: *は半角@に置き換えてください)


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