愛知製鋼株式会社 総務?広報部 広報室
TEL: 052-603-9216
広島大学 財務?総務室広報部広報グループ
E-mail: koho*office.hiroshima-u.ac.jp
(注: *は半角@に置き換えてください)
愛知製鋼株式会社(代表取締役社長: 藤岡高広)の未来創生開発部 次世代あぐり開発グループと、広島大学の正岡淑邦名誉教授及び同大学大学院生物圏科学研究科の研究グループは、2価鉄供給資材※1の散布がカンキツグリーニング病※2(以下「颁骋病」)の症状缓和に高い効果があることを発见?実証しました。
本成果は学術論文として生命科学を専門とするInternational Journal of Molecular Sciences(MDPI出版社: 本社スイス、バーゼル) に掲載されました。
颁骋病はカンキツ类の生产量を大きく减少させる病害として、世界中の热帯?亜热帯地域で猛威を振るっており、感染树の伐採以外の抜本的な対応策がないため、深刻な问题となっています。
正冈氏及び同大学の研究グループは颁骋病の感染树の症状が鉄欠乏の症状に似ていることに着眼し、爱知製钢が开発した植物に吸収されやすい2価鉄供给资材を感染したカンキツ树(ラフレモン等)に温室内で散布した结果、症状が缓和することを実証しました。なお、溶液中の2価鉄の测定は株式会社豊田中央研究所により実施されました。
同グループは颁骋病に感染した树は鉄の栄养が行き渡らなくなり、鉄欠乏を起こすと推定しました。通常の鉄材(3価鉄)は植物に吸収されにくいものの、2価鉄であれば病気にかかった树でも鉄栄养が吸収され、鉄欠乏症状が改善されると考えられます。
今后は、アメリカ、东南アジアなど颁骋病が蔓延している地域でフィールド実証による効果の検証を行い、カンキツの安定供给に贡献していきます。
2価鉄供給資材散布前後の比較 (閉鎖系温室での試験の様子)
(※1) 2価鉄供給資材
植物が2価鉄イオンとして鉄を吸収しやすく加工した鉄溶液资材。鉄イオンは大気中では通常は3価で存在するが、植物は2価鉄イオンの形に変换してから鉄栄养を植物体内に取り入れる。
(※2) カンキツグリーニング病
细菌によって起こるカンキツ类が発症する病気で、叶が黄化し树全体に进行すると生育不良となり、果実の成长も钝り、枝枯れや株枯れを引き起こす。
愛知製鋼株式会社 総務?広報部 広報室
TEL: 052-603-9216
広島大学 財務?総務室広報部広報グループ
E-mail: koho*office.hiroshima-u.ac.jp
(注: *は半角@に置き換えてください)
掲載日 : 2020年09月01日
Copyright © 2003- 広島大学