大学院统合生命科学研究科
教授 長沼 毅
TEL: 090-1187-4587
E-mail: takn*hiroshima-u.ac.jp (注: *は半角@に置き換えてください)
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
生物プロセス研究部门
中井亮佑
E-mail:nakai-ryosuke*aist.go.jp (注: *は半角@に置き換えてください)
広島大学大学院统合生命科学研究科の長沼毅教授は、国立研究開発法人産業技術総合研究所生物プロセス研究部门の中井亮佑研究員(平成24年3月 広島大学大学院生物圏科学研究科 博士課程後期を修了)、オークランド大学のDavid W. Waite研究員、クイーンズランド大学のPhilip Hugenholtz教授らを含む国際共同研究グループと共同で、細菌の中で巨大なプロテオバクテリア門内の微生物などを大規模に解析して再編成し、4つの新しい「門」(新門)の分類群を提案した。「門」の階級は、細菌の分類体系において最も上位の階級にあたる。
长沼教授と中井研究员は、2014年にサハラ砂漠の调査で新种の微生物を発见した。その微生物はプロテオバクテリア「门」に属するものの、既存の分类群にまったくあてはまらなかったため、「纲」レベルで新しい分类群(オリゴフレキシア纲)を提案した(参考资料および2014年10月2日広岛大学プレス発表)。その后、细菌の顿狈础情报などが拡充してきたことと、オリゴフレキシア纲やその関连分类群(デルタプロテオバクテリア纲やサーモデスルフォバクテリア门)の类縁関係が度々议论されてきたことなどから、国际チームで全面的な検讨が行われ、ブデロビブリオノータ新门を含む复数の分类阶级を提案するに至った。
今回の研究成果は、英国の科学雑誌「International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology (IJSEM)」のオンライン版に掲載された。現在、細菌の学名がまとめられているデータベース(List of Prokaryotic names with Standing in Nomenclature; LPSN)にはおよそ35の門(暫定の門を除く)が載っており、ここへ新たに4つの門が加わる。新しい学名を記載するIJSEMにおいて、今回のような4つの新門の同時提案が受理されることは極めて珍しい。
(図) 今回の全面的な分類再編で構築した系統樹 (家系図のようなもの)。
(※1) 門
生物の分类阶级は、上位より界、门、纲、目、科、属、种などに分けられる。例えば、ヒトの分类は、动物界、脊索动物门(セキツイ动物亜门)、哺乳纲、サル目、ヒト科、ヒト属、ヒトとなり、纲の阶级は脊索动物门の高いレベルである。细菌では界がないため、门が最上位の阶级である(现时点でおよそ35の门がある)。
2014年にサハラ砂漠から発见された细菌の顕微镜写真。
この细菌(オリゴフレクスス?チュニジエンシス)の発见を机に、この基準株を代表とする新しい分类群(オリゴフレキシア纲)が提案された。左下の黒い线の长さは0.01ミリメートルである。
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教授 長沼 毅
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掲載日 : 2020年11月10日
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