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【研究成果】2421人の颁翱痴滨顿-19罹患后症状(后遗症)の长期経过と年齢?性别?罹患时期などリスク因子を调査研究で明らかに

研究成果のポイント

?颁翱痴滨顿-19罹患后症状(后遗症)に関する大规模な疫学调査を実施しました。
?2020年3月から2022年7月(流行の第1波から第7波)までの期间中に第二种感染症指定医疗机関において颁翱痴滨顿-19と诊断されたすべての患者、计6,551人を対象としました。
?协力を得られた2,421人について、罹患后症状に関する记述内容および临床情报の基盘データベースを构筑し、解析しました。その结果、感染时の隔离が解除された时点では、成人の8割、小児の3割强に何らかの症状が认められましたが、それらの症状は3ヵ月以内に成人では约4割、小児では约7割が回復しました。しかし、3か月以上症状が継続した场合は、成人?小児ともにその约6割において同症状が1年以上継続することを明らかにしました。
?多変量解析の结果、年齢(小児と比较して中高年、特に30-49歳)?性别(女性)?糖尿病?喫烟?デルタ株流行期の感染が、日常生活に支障をきたす何らかの症状が3か月以上続くリスク因子として特定されました。

概要

?広島大学 大学院医系科学研究科 疫学?疾病制御学 杉山文講師、田中純子特任教授、広島市立舟入市民病院の高蓋寿朗病院長らの研究グループは、COVID-19罹患後症状(後遺症症状)の長期経過およびそのリスク因子を明らかにすることを目的とした大規模な疫学調査を2022年11月-翌3月に実施しました。
?本研究は広岛大学疫学伦理审査委员会の承认を得て行いました(第贰-2122)。
?2020年3月から2022年7月(流行の第1波から第7波)までの期间中に、第二种感染症指定医疗机関において颁翱痴滨顿-19と诊断されたすべての患者、计6,551人(外来&入院、全年齢)のうち、协力の得られた2,421人の罹患后症状に関する记述内容および临床情报の基盘データベースを构筑し、解析しました。
?その结果、感染时の隔离が解除された时点では、成人の8割、小児の3割强に倦怠感?咳?集中力低下など何らかの症状が认められ、3ヶ月以上症状が継続した场合は、成人?小児ともにその6割において同症状が1年以上継続することを明らかにしました。
?日常生活に支障をきたすレベルで何らかの症状が1年以上続いている人は、成人では13.4%、小児では3.4%でした。
?日常生活に支障をきたす何らかの症状が3か月以上続くリスク因子として、年齢(小児と比較して中高年、特に30-49歳)?性別(女性)?糖尿病?喫煙?デルタ株流行期の感染が、それぞれ独立した有意な因子として特定されました。変異株別に罹患後症状の特徴が異なっていることは我々の先行調査においても指摘しています(Abe,et al, J Epidemiol,2023.他)。
?今回の调査における、颁翱痴滨顿-19罹患后の観察期间は、中央値295日(四分位范囲201-538日、范囲96-964日)でした。今后、更なる追跡调査を行い、颁翱痴滨顿-19罹患后症状の长期経过を明らかにする予定です。
?本研究成果は、「Scientific Reports」誌に掲載されました (2024年2月16日)。

论文情报

掲载誌:Scientific Reports 
DOI: 10.1038/s41598-024-54397-y.
论文タイトル:Natural course of post-COVID symptoms in adults and children
着者名:Aya Sugiyama1, Toshiro Takafuta2, Tomoki Sato2, Yoshihiro Kitahara2, Yayoi Yoshinaga1, Kanon Abe1, Chhoung Chanroth1, Akuffo Golda Ataa1, Zayar Phyo1, Akemi Kurisu1, Ko Ko1, Tomoyuki Akita1, Eisaku Kishita3, Masao Kuwabara4, Junko Tanaka1*
1 広島大学大学院医系科学研究科 疫学?疾病制御学
2 広岛市立舟入市民病院
3 厚生労働省保険局医疗课
4 広岛県感染症?疾病管理センター(ひろしま颁顿颁)
* 责任着者
https://www.nature.com/articles/s41598-024-54397-y

背景

?颁翱痴滨顿-19后遗症患者は世界に少なくとも6500万人存在すると报告されているが、罹患后症状の症状别频度および持続期间、成人と小児の相违点、変异株别の相违点など未だ十分解明されていません。
?本研究は、広島大学?広島県 官学連携による検査研究体制構築事業、ならびに国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)の「新興?再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業 官学連携COVID-19研究体制を基盤とした、新たな感染症流行に対する危機管理も見据えたサーベイランス?疫学研究(代表 田中純子)」の一環として、地方独立行政法人広島市立病院機構 広島市???市?病院?広島市?広島県の協力を得て行いました。

研究成果の内容

?调査方法を図1に示します。
?感染治癒后の経过期间别にみた罹患后症状有病率を、成人?小児别、症状の程度别に図2に示す。症状の种类は倦怠感、咳、集中力低下が高频度でした。
?「日常生活に支障をきたす何らかの症状が3か月以上続くリスク因子」に関する多変量解析の结果を図3に示します。

図1 调査の概要

図2 感染治癒后の経过期间别にみた、罹患后症状有病率

図3 日常生活に支障をきたす何らかの罹患后症状が3か月以上続くリスク因子

今后の展开

 今回の调査における、颁翱痴滨顿-19罹患后の観察期间は、中央値295日(四分位范囲201-538日、范囲96-964日)でした。今后、更なる追跡调査を行い、颁翱痴滨顿-19罹患后症状の长期経过を明らかにする予定です。

用语解説

図3:调整オッズ比
各グループにおいて特定の事象の発生倾向を比较する指标であり、オッズ比が1の场合、各グループでその事象の発生割合が同じであることを示します。一方、オッズ比が1よりも大きい场合、その事象の発生割合が高く、1よりも小さい场合は低いことを示唆します。多変量解析を通じて他の説明変数の影响を考虑したオッズ比を、调整オッズ比と呼びます。

【お问い合わせ先】

大学院医系科学研究科 疫学?疾病制御学
講師   杉山 文
特任教授 田中 纯子
罢别濒:082-257-5160 贵础齿:082-257-5164
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 (注: *は半角@に置き換えてください)


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