【研究室主要论文】
?Novel simulation for dosimetry impact of diaphragm respiratory motion in four-dimensional volumetric modulated arc therapy for esophageal cancer, RADIOTHERAPY AND ONCOLOGY, 187巻, 202310
?Predicting the Local Response of Esophageal Squamous Cell Carcinoma to Neoadjuvant Chemoradiotherapy by Radiomics with a Machine Learning Method Using F-18-FDG PET Images, DIAGNOSTICS, 11巻, 6号, 20210601
?Long-term results of neoadjuvant chemoradiotherapy using cisplatin and 5-fluorouracil followed by esophagectomy for resectable, locally advanced esophageal squamous cell carcinoma, Journal of Radiation Research, 59巻, 5号, pp. 616-624, 201806
【教育内容】
人材育成は大学の大切な使命であり、学生と若手医师への教育に力を注いでいます。
1. 学部教育
医学部3年生を対象に臨床腫瘍学関連の19講義、医学研究として配属される4年生には医学物理学を中心にした放射线肿疡学の基礎研究、5-6年生の臨床実習では当教室が中心となり放射線療法、化学療法、緩和医療を総合的に学ぶ「がん治療学」の実習を行っております。
2. 卒後教育
临床研修医と若手医师には、最新の高精度放射线治疗を含めた外部照射、舌がん?子宫がんなどに高い治疗効果が得られる组织内照射、搁滨治疗などの実地诊疗に基づく教育を行っています。具体的には、指导医の下で、诊察、诊断、治疗方针の决定、治疗计画の作成、実际の治疗、効果判定、有害事象の検讨、治疗后の経过観察などを学习します。放射线治疗科における症例カンファレンスでは、担当患者の诊断、治疗计画、治疗の进捗、问题点等についてのプレゼンテーションを行い、疾患への理解を深めるとともにプレゼンテーション能力を习得します。関连诊疗科との合同カンファレンス?キャンサーボードでは、対象症例の多职种チームによる治疗戦略の立案および集学的治疗の进め方などを学习します。また、英语论文と教科书の抄読会への参加を义务づけており、普遍的かつ最新の知识の习得に努めてもらっています。
3. 大学院教育
?大学院教育では、リサーチマインドの醸成と一流の研究者育成を目標とした教育を行っています。博士課程の大学院生には、放射線生物学、放射線物理学、放射线肿疡学における最新のトピックをテーマに研究課題を与え、問題を解決してもらいながら、研究を進め、論文採択を目指してもらいます。
?文部科学省「がんプロフェッショナル养成基盘推进プラン」における医学物理士养成コース及び医学物理士认定机构による认定医学物理教育コースの认定を受けており(修士课程、博士课程)、その环境を活かすことで研究?教育から临床现场で活跃できる医学物理士の养成を行っております。物理学の知识と医学の知识を融合させ、日々进化する高精度放射线治疗の研究开発及び品质保証を行うことで、多くの患者さんへ高品质な放射线治疗を安全に提供することを目标とします。当研究室は国内では类が无い、医学物理研究及び教育体制が充実しており、产学官连携による最先端の医学物理研究を展开しています。また、文本研究室の大学院生は、医学物理学の基础を学び、革新的な研究开発テーマに取り组むことで、世界で活跃する医学物理士になることを目指しています。
4. 持続可能な開発目標(SDGs)への貢献
「世界最高水準の放射線治療チームの育成と地域及びアジア近隣諸国への展開」をスローガンに、国際的な研修事業や多職種共同の医療研究を積極的に推進しています。この取り組みは、特にSDG3「すべての人に健康と福祉を」に直接貢献しており、2015年から隔年で開催している「HICARE/IAEA International Training Course of Advanced Radiation Therapy」は、低中所得国の放射線治療スタッフに対して最先端の知識と技術を提供しております。また、海外からの研修生も積極的に受け入れており、体幹部定位放射線治療や強度変調放射線治療を主体とする最先端の高精度放射線治療の実施者を育成しています。国内のコメディカルを対象とした「広島放射線治療チーム医療研究会」はSDG17「パートナーシップで目標を達成しよう」に貢献し、多職種間の協力と知識共有を促進しています。さらに、広島がん高精度放射線治療センター(HIPRAC)では、毎年県民向けに放射線治療に関する公開講座を実施し、地域社会に正しいがん治療の知識を普及させることで、SDG4「質の高い教育をみんなに」にも寄与しています。これらの活動は、地域と国際社会における健康不平等の解消に貢献し、広島大学が全体としてSDGsへの貢献を強化することを示しております。
【研究内容】
当教室における研究のメインテーマは高精度放射线治疗における新たな治疗技术开発と临床试験の推进であります。
新たな治療技術として、食道など呼吸性移動のある臓器へ高精度放射線治療を応用すべく、腹部圧迫を用いた自由呼吸下での食道がんに対するVMATの研究開発を行っております。また、食道がんに関する放射線治療後の胸椎圧迫骨折と放射線照射線量との関連を明らかにして最適な治療計画の探索を進めています。その他、肺?肝機能画像を用いた放射線治療計画の基礎的検討や採血検体から放射線治療の副作用を予測するDNA損傷に関する研究、高齢がん患者におけるGeriatric 8スクリーニングツールを用いた新たな治療開発等を行っております。
臨床試験については、日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)や日本放射线肿疡学研究機構(JROSG)などの臨床試験に積極的に参加するにとどまらず、種々の臨床試験の研究事務局として新たなエビデンスの構築に取り組んでいます。
医学物理の研究内容としては、放射线治疗机器メーカーとの共同研究による生物学的影响を考虑した新规放射线治疗计画装置の研究开発、仮想颁罢画像による位置変动に坚牢な治疗技术开発、造影剤の増感効果を利用した低エネルギー放射线治疗法の开発、造影剤の増感効果による被ばく线量の影响解析、さらに础滨による予后予测システムの开発、病変検出及び自动轮郭手法の开発、患者线量検証结果の予测、完全自动化治疗计画手法の开発等を行っています。
【写真説明】 小脳に生じた単発の脳転移に対して、贬测辫别谤础谤肠を用いた定位放射线照射(厂罢滨)を行った一例