本日2月3日は立春です。旧暦による九星では、本日から六白金星の新たな年が始まります。その象意は収穫であり、1つの生命のサイクルが実をなすことによって形をなすとともに、次に生命のサイクルを生み出す準备をするために力を蓄えつつ、创意工夫により、次の収穫につなげていく时期でもあります。収穫に喜ぶだけではなく、次を见据えて动き続けることが必要です。また、辛丑歳ですので、次への备えは抜本的な见直しを行い改革?改善の道を自ら作っていくことが求められます。そこでは向かうべき目的地の决定と舵取りが重要ですから、今一度、现状を省察し、目指す目标を确认して调整いただきたいところです。
新たな年を迎えても、昨年来の新型コロナウイルス祸は感染拡大が沉静化しつつあるものの、主たる地域で紧急事态宣言が継続され、さまざまな経済的な负担が深刻化しており、まだまだこの灾厄の影响が続きそうです。また、これまで世界各国を动かしてきたルールが一时的であれ放弃され、主要国であっても自国の利益を优先して动いてきたことが情势の不安定要素となっていますので、小规模であれ不穏な动きが繰り返されるのではないかとの悬念もあります。
全体状况がこのような不协和音を奏でつつあるがゆえに、一人一人が悬命に生きるのにもマイナス影响が及び、いろいろな困难や壁が现れることで、目标や梦が実现できないなど苦悩することが多いかと思います。実际、「どうしてこんなに次々と问题が起こり、ほとほと苦労させられるのだろう。少しは顺调に物事が进んでも良いはずなのに???」と思うこともあります。
しかし、困难な状况によってはじめて磨かれる人间性もあります。优れた业绩を上げた方々から、常に顺风満帆で悠々と生き活动してきたということを闻いたことはありません。皆さん、一生のどこかでたたきのめされるような逆境に立たされ、特にまだひ弱な少年?青年のころ不遇であっても、そこで斜に构えてひねくれるなどすることなく、未来を见据えて明るくすがすがしい気持ちを持ち続けることで、チャンスに恵まれ、それを掴んで逆境に打ち胜ってきたと自らの歩みを语っておられます。
逆境や失败を乗り越えてきた人は人间として魅力的であるからこそ、その幅広さや重厚さが人を惹きつけチャンスを得ていくのでしょう。逆境を抜け出そうと计画を立て行动することで、また、それでも思うようにいかずとも耐えることで、さらに、失败を経験して他人を真剣に思いやることを知って他者への感谢が先立つようになることで、人间が锻錬されるのではないでしょうか。
逆境で、あるいは数度の失败で、なんで俺だけがなどと考え腐っていたのでは、人间を陶冶する机会を失って、まさに败北者になってしまいます。
失败、逆境あるいは不遇が人の真の価値を辉かせる方向に导いていくと思います。先达の心の持ち方が1つのヒントです。気持ちですので、自らが変えようとすれば変えることができるはずです。影あるところに光ありですから、心に影を映さず,光で照らしましょう。一条の光が无明を打ち破るのです。仏法では、在家修行者が徳を积む方法の1つで谁でもできるものとして、无财の七施が説かれますが、こういうときに活きてきます。
次回こそ、「智心③」です。
