麻豆AV

病院薬剤学

松尾 裕彰 教授

【研究キーワード】
薬の适正使用、罢顿惭、血管外漏出、食物アレルギー、薬剤アレルギー、医疗情报

【最近のハイライト】
 食后の运动やアスピリンなどの非ステロイド系抗炎症薬の服用が、消化管からの食物抗原の吸収量を増加させ、食物アレルギー症状を増强することを明らかにしました。このことから、消化管における抗原吸収を上昇させる作用を持つ薬物の服用が、食物抗原に対するアレルギーを助长していると考えられます。そこで、食物アレルギーラットモデルを用いて薬剤の服用がタンパク质の消化管吸収や食物アレルギーの発症にどのように関わっているかを明らかにする研究を行いました。その结果、プロスタグランジン製剤やクロモグリク酸ナトリウムの服用がアスピリンによる消化菅からの抗原吸収の増加ならびにアレルギー症状の惹起を抑制することが示されました。

【研究室主要论文】
?Cofactors of wheat-dependent exercise-induced anaphylaxis increase gastrointestinal gliadin absorption by an inhibition of prostaglandin production., Clin Exp Allergy, 53巻, 3号, pp. 359-361, 20230301
?Characterization of a hypoallergenic wheat line lacking ω-5 gliadin, ALLERGOLOGY INTERNATIONAL, 65巻, 4号, pp. 400-405, 20161018
?Using a gluten oral food challenge protocol to improve diagnosis of wheat-dependent exercise-induced anaphylaxis, JOURNAL OF ALLERGY AND CLINICAL IMMUNOLOGY, 135巻, 4号, pp. 977-984, 20150401

【教育内容】
 薬剤师が主体的に薬物治疗に参加するためには、薬学の知识に加えて、课题発见、情报収集、判断、行动、思考能力といった问题提起?解决能力が必要です。
 学部教育では、薬学部6年制教育における讲义(医疗薬学,临床医学概论)、および、11週间の病院実务実习を担当しています。実习では临床现场の体験、薬剤业务や症例に関するグループディスカッションおよびプレゼンテーションを通して、様々な课题に向き合うことで、医疗?保健?福祉?教育を担う指导的薬剤师の育成を目指しています。
 大学院教育では、先进医疗?先端薬学研究の発展に贡献するため、临床における医薬品の安全かつ适正使用につながる研究テーマを実施しています。

【研究内容】
?抗がん剤の罢顿惭による适正使用
?抗パーキンソン病薬に関する研究
?薬剤の血管外漏出に関する研究
?疼痛治疗薬の笔碍?笔顿に関する研究
?インスリン分泌に及ぼす各种薬物の影响
?食物アレルギー発症に及ぼす薬物の影响
?薬剤アレルギーの起因薬同定に関する研究
?医薬品情报に基づく薬物适正使用に関する研究

【写真説明】 Therapeutic Drug Monitoring(TDM)を用いた処方設計


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