麻豆AV

生薬学

松浪 勝義 教授

【研究キーワード】
天然物化学、生薬学、薬用植物、モデル生物

【最近のハイライト】
生物多様性ホットスポットの一つである沖縄は遺伝資源の宝庫であり、これまでに多くの研究成果を報告した。また、現在、マダガスカル島の植物についても国際共同研究を行っている ほか、エジプト、インドネシア、タイ、ベトナム、中国、米国などの共同研究者と協力し新たな医薬品候補物質の探索研究を進めている。

【研究室主要论文】
?Okinawan Subtropical Plants as a Promising Resource for Novel Chemical Treasury, CHEMICAL & PHARMACEUTICAL BULLETIN, 66巻, 5号, pp. 519-526, 201805
?Myrseguinosides A-E, Five New Glycosides from the Fruits of Myrsine seguinii, CHEMICAL & PHARMACEUTICAL BULLETIN, 59巻, 10号, pp. 1274-1280, 20111001
?Reinvestigation of the Absolute Stereochemistry of Megastigmane Glucoside, Icariside B-5, CHEMICAL & PHARMACEUTICAL BULLETIN, 58巻, 10号, pp. 1399-1402, 201010

【教育内容】
 新たな医薬品の创製は薬学研究者の果たすべき重要な役割である。现在、临床の现场や一般家庭で使用されている医薬品の多くは、その起源を天然资源より见出された化合物(これを先导化合物という)とすることが少なくない。植物や微生物などの有する复雑な、それでいて緻密に制御された代谢系により产生される化合物は时として我々の想像をはるかに超えた复雑な化学构造を持つ化合物を提供してくれる。当研究室では植物などの天然资源に含まれる生物活性物质を化学的に解明するのに必要な知识や経験を身につけることを求めている。次世代を担う若手天然物化学研究者の育成につなげたい。

【研究内容】
 私たちの研究室は、汉方生薬、未解析の亜热帯?热帯植物などの天然资源を研究対象として先导化合物の探索研究を行っており、これまでに多くの新规化合物の発见を达成している。得られた化合物は、特殊な分光装置により测定した种々の物理化学データ(核磁気共鸣スペクトルや质量分析スペクトルなど)や、诱导体化などの有机合成化学の手法を组み合わせるなどして化学构造を解明する。また、ヒト培养がん细胞や细菌、真菌などの微生物、热帯域で深刻な感染性原虫、ウイルス等を対象に生物活性评価をおこない有用性を検讨している。日本の天然物化学の研究レベルは世界的にも评価されており、海外から访れた大学院学生や研究者がこの研究室で研钻を积んでいる。

【図説明】(左)分子モデル(右)狈惭搁スペクトル

【図説明】培养细胞を用いた活性物质の探索


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