麻豆AV

薬効解析科学

森岡 徳光 教授

【研究キーワード】
中枢神経疾患、慢性疼痛、うつ病、精神疾患、グリア细胞(ミクログリア、アストロサイト)

【最近のハイライト】
1.脊髄アストロサイトに発现する搁贰痴-贰搁叠蝉が痛みの慢性化に対する有効な治疗标的であることを発见(日刊工业新闻にて掲载、2019年2月12日)
2.炎症性物质贬惭骋叠1が叁叉神経ニューロパチーの発症に関わることを発见し、贬惭骋叠1を标的とした新规镇痛薬を特许出愿中
3.慢性的な痛みで生じる、うつ?不安などの情动异常の発症メカニズムを解明

【研究室主要论文】
?High mobility group box-1: A therapeutic target for analgesia and associated symptoms in chronic pain, BIOCHEMICAL PHARMACOLOGY, 222巻, 202404
?Perineural Treatment with High Mobility Group Box-1 Monoclonal Antibody Prevents Initiation of Pain-Like Behaviors in Female Mice with Trigeminal Neuropathy, BIOLOGICAL & PHARMACEUTICAL BULLETIN, 47巻, 1号, pp. 221-226, 202401
?Enhanced anxiety-like behavior induced by chronic neuropathic pain and related parvalbumin-positive neurons in male rats, BEHAVIOURAL BRAIN RESEARCH, 459巻, 20240229

【教育内容】
薬理学は生体に対して薬物がどのような効果(薬理作用;主作用?副作用)を示すのか、そしてそれはどのような作用机序に基づくのかを学ぶ学问です。薬理学の讲义?実习を通じて、薬物の作用机序に加えて病态治疗への関わりについて学ぶことで、薬のプロフェッショナルとして必须の教养?知识を修得するだけではなく、临床ニーズから创薬研究を着想できる専门的知识や実験技术を备えた薬剤师や、いまだ治疗法が见つかっていない疾患の病态解明から新たな创薬へと展开できる研究者の育成を行っています。

【研究内容】
脳?脊髄から构成される中枢神経系は様々な高次机能を制御しており、これらの异常が神経変性疾患や精神疾患、慢性疼痛といった様々な病态を引き起こします。中枢神経系は主に神経细胞で构成されていますが、その他にもアストロサイトやミクログリアといったグリア细胞が存在します。私たちはグリア细胞の机能异常が慢性疼痛やうつ病、认知机能异常の発症に寄与していることに注目し、グリア细胞の异常がどのようにして病気の原因となるのかを、动物モデル、组织、细胞の3阶层を横断的に解析することで明らかにし、新たな治疗薬の开発へと発展させたいと考えています。

【図説明】 脊髄后角を介した痛覚伝达と慢性疼痛
慢性疼痛时には、脊髄后角内でミクログリアやアストロサイトが活性化が生じており、これが痛みの慢性化に関わっている。


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