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12月27日、第15回(平成30年度)日本学術振興会賞の受賞者決定が発表されました。本学からは、大学院先端物质科学研究科の水沼正樹准教授の受賞が決まりました。
本赏は、创造性に富み优れた研究能力を有する若手研究者を见い出し、早い段阶から顕彰することで、その研究意欲を高め、研究の発展を支援することにより、学术研究水準を世界トップレベルに発展させることを目的として、日本学术振兴会が平成16年から実施しているもので、今年度は25人が受赏しました(広岛大学では4人目で、生物系では初の受赏となります)。
授赏式は、2019年2月7日(木)に日本学士院(东京都台东区上野公园7-32)において行われる予定です。
水沼准教授の受赏の対象となった研究业绩は「遗伝学的アプローチによる细胞周期制御机构の発见と寿命制御研究への展开」です。水沼准教授は、パン酵母を使って、カルシウムイオンやアミノ酸の一种である厂-アデノシルメチオニンが生物の基本的なプロセスである细胞周期や酵母细胞の寿命の制御へ与える関係性について明らかにしました。さらに多细胞生物の线虫を対象として、环境因子(温度や食饵)が寿命延长に関わることを示しました。これらの成果は、今后、创薬や机能性食品の开発などへ発展することが期待されます。
水沼准教授のコメント

水沼 正樹 准教授
このたび、栄えある日本学術振興会賞を受賞することができ、大変光栄に存じます。これまでお世話になりました指導教官の宮川都吉 広島大学名誉教授をはじめ諸先生方、共同研究者の方々、共に実験に取り組んだ学生の皆様に深く感謝の意を表したく存じます。本賞では、学生時代から続けてきた酵母を用いたカルシウム伝達経路による細胞機能の解明から、さらに、過去10年間の、酵母と線虫C. エレガンスを用いた寿命延長の分子メカニズムの謎に挑んだ研究成果を評価していていただきました。今回の受賞を励みに、今後も寿命研究をはじめ、面白い研究を展開できるよう研究室一丸となって進めていきたいと存じます。
広島大学大学院先端物质科学研究科
准教授 水沼 正树