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メールマガジン No.93(2019年 9月号)

リテラ友の会 メールマガジン No.93(2019年9月号) 2019/9/26

□□目次□□
1.オープンキャンパス2019レポート
2.カープ観戦记?最高でした!
3.2019年度文学部互助会旅行记
4.文学研究科(文学部)ニュース
5.広报?社会连携委员会より

 

1.オープンキャンパス2019レポート

  8月20日(火)、21日(水)に『広島大学オープンキャンパス2019』を開催いたしました。文学部の特色を知っていただけるように、学部全体の説明や研究室公開及び受験相談会を実施し、二日間で約1200人の方に来ていただきました。当日、応用哲学?古典学コースの紹介を担当した中西捷渡さんに感想を書いていただきました。

○応用哲学?古典学講座(倫理学専攻)博士課程前期1年 中西 捷渡

  本年度の広島大学オープンキャンパスにて、私は学生スタッフとしてコース紹介と学生相談を担当しました。開催日は二日とも生憎の雨となりましたが、足元の悪い中、多くの高校生や保護者の方が参加してくださいました。

  全体説明の際に参加者の学年について質問したところ、文学部にお越しくださった高校生の多くはまだ1、2年生ということでした。受験まで時間があるそのような時期からオープンキャンパスに参加しているだけでなく、加えて説明を聞きながら詳細にメモを取っている熱心さに感心するばかりでした。

  また、研究室公開にも積極的に足を運んでもらえたようで、数十人の見学者があった研究室の話も聞いています。興味深そうに展示資料を眺める高校生を見ていると、かつて私自身がオープンキャンパスに参加した時分のことを思い出し、懐かしい気持ちになりました。

  学生相談ブースでは、二日間を通して学生生活や勉学のことなど様々な質問に対応しました。高校生とやり取りをする中で感じたのは、明確な将来設計を持っている人が多いということでした。大学での学びに関する質問も多く受けましたが、大学卒業後のことを見据えた質問も多く、回答するわれわれの側の背筋が伸びる思いでした。

  オープンキャンパスのスタッフとして高校生と話をする中で、その熱意に触れて、われわれ学生スタッフの中にも、初心を思い出し研究への気持ちを新たにした人がいるのではないでしょうか。参加された高校生が受験に向けて勉学に励むように、われわれも研究にいっそう熱心に取り組んでいきたいと思います。

挨拶する久保田文学部长

现役の学生が担当する学生相谈

日本文学语学研究室の様子

地理学研究室の様子

2.カープ観戦記 ?最高でした!【地表圏システム学講座准教授 後藤秀昭】

 最高の夜でした。エースの完封のうえ、先制のみならず、ダメ押しの満塁ホームラン。これ以上の试合はないでしょう。観戦の方も、饮み放题の冷たいビールに、内野から外野までよく见える席。もう一度见たいシーンをじっくりと眺められる専用のテレビまであり、とにかく、大満足の会でした。

 书き忘れましたが、これは8月2日(金)に文学部互助会主催のカープ対タイガースのプロ野球観戦に参加した记録です。私にとっては久々のマツダスタジアムでの観戦で、中学生の娘を连れて、张り切って出かけたところ、互助会干事长の吉中先生から声を掛けていただき、広报?社会连携委员会の委员として记させていただきます。夏休みの子どもの日记のようなものですので、以下、お时间のある方のみ、お付き合いください。

 昨年の互助会観戦にも参加予定でしたが、西日本豪雨で闯搁が运休し、私は参加を諦めただけに、今年は大変楽しみにしていました。ご存じのとおり、ここ数年、カープ観戦のチケットは大変とりにくい状况にあります。どこの席にしようかと悩んでいたマツダスタジアムができたばかりのころや、当日券がほぼ当たり前だった旧市民球场のころが懐かしいですね。その意味でも、互助会のカープ観戦は贵重な観戦の机会と思います。

 さて、楽しみにしていた観戦の日、少し昼寝をして体调万全にして闯搁に乗り込んだものの、広岛駅からスタジアムまで歩いていくのに、くじけそうになるほどの気温と日差しでした。

 互助会が阵取った席は、<ひろぎん>パーティーフロアと呼ばれるブースで、私は全く驯染みがないためか、あるいは、すでに暑さに负けそうになっていたためか、地理屋にもかかわらず、道中、何度も人に道顺を闻くことになりました。

 パーティーフロアは、スタジアムの内野指定席の上、内野自由席の下の中二阶にありました。スイートルームという痴滨笔ルームの并びにあり、通常の席とは别世界でした。庶民には縁远いため、なかなかたどり着けなかったのかもしれません。この席、本当に素晴らしい眺めの场所で、疲れの吹き飞ぶ心持ちでした。さらに、到着后まもなく、饮食开始となり、冷えたビールで一息つき、さらに上机嫌となってきました。

 さあ、试合に入りましょう。1回表、大瀬良は打たせて取るまずまずの投球で安心して観戦していられました。1回里、西川、菊池の连続ヒットで、1、3塁、バティスタが叁振するものの、铃木がファーボールを选んで、満塁となったところに、松山のヒットで先制点をとりました。さらに、会泽のサードゴロの间に追加点が入り、カープファンは大いに盛り上がりました。

 わが互助会の面々は、これらのプレーを真剣に観戦している様子でした。近隣の同様のグループが饮食や谈笑に梦中なのに対し、文学研究科らしく、见所を逃さず、一次资料を大事にするスタイルは観戦にも现れていると感じました。

 しかし、その后、见所はあるものの、両チーム0点が続き、试合はやや退屈な感じがしてきました。さすがの互助会メンバーも、テレビで観戦するグループも现れてきました。

 そのようなスタンドの状况を察したか、6回里、カープ选手はやってくれました。会泽、メヒアの连続ヒットで、1、2塁になった后、西川のタイムリーヒットで追加点が入りました。さらに、菊池がファーボールを选んで満塁とした后、もしかしたらと期待のできるバティスタが打席に入りました。その2球目、きましたー!大きな打球が跳び、飞球は延びて、レフトスタンドに飞びこみました。満塁ホームランです。スタジアムは大騒ぎ。もちろん、互助会のメンバーも大喜びで、大いに兴奋した様子でした。

 これで胜利は间违いないと感じられ、家路につく観客もでるなか、粘り强く投げ続ける大瀬良がどこまで投げ続けるか、互助会メンバーがビールを饮み続けられるかの胜负になってきた感もありました。7回里3アウトまでのラストオーダーを心に刻みなら、継ぎ足し続けました。

 思えば、4年前、クライマックスシリーズを掛けた试合で、自分の投球の不甲斐なさにベンチで大泣きしていた大瀬良投手、あの顷とは全く违う、落ち着いた様子で力投している姿は頼もしく、大いに成长を感じさせられました。私自身は成长したのか、学生を成长させられたのかを问われているような気もしました。大瀬良の完封には大いに感じ入りました。

 カープ球団の选手を育てるチーム作りは、広岛大学にも参考になるところは少なくないと、常々话题になります。将来性のあると思われる选手を选ぶ目利きと、基础を大事にしながら、真剣に练习をさせ、活跃の场を与えるという、いわば当たり前のことを粘り强く続けていることだと解釈しています。先辈の成功モデルを后辈が追いかける好循环も见逃せません。改めて、心に刻むことができました。

 この日の夜は、大きな声で応援し、喜びの歓声をあげ、互助会メンバーとも交流でき、最高でした。席の手配をしてくださった名誉教授の胜部先生、段取りをして下さった互助会干事?支援室のみなさん、本当にありがとうございました。

 カープの4连覇も梦ではないと确信させる夜でした。このメルマガが発行されるころに何位でしょうか。楽しみが続きます。

 大学院改组で、互助会がどうなるか解らない状况のようですが、来年度も、どのような形でもカープ観戦があることを祈りながら、终わりたいと思います。
 长い駄文に、お付き合い下さり、ありがとうございました。

娘さんと一绪に観戦する笔者の后藤准教授(左端)

今夜のカープは絶好调!

胜利を信じて7回に记念撮影

スライリーに迎えられてお立ち台に向かう大瀬良投手と西川选手

3.2019年度文学部互助会旅行记【応用哲学?古典学講座 岡本慎平助教】

  9月7日と8日にかけて、文学部互助会旅行がおこなわれました。一泊二日でしたが、兵庫県北部の城崎温泉(豊岡市)から京都?大阪の酒造メーカーの見学と、近畿一帯を周遊するかのような充実した旅程でした。参加者は大人17名にお子さんが1人の計18名で、私は今回が初参加なのですが、とても楽しく過ごしました。

  まず7日の朝8時過ぎに広島駅に集合した我々は、新幹線でいったん姫路駅に向かいました。余談ですが、姫路駅の立ち食いそばは和風だしと中華麺を組み合わせた独特の風味で知られる名物で、実は私はこの姫路えきそばが好物なのですが、残念ながら今回は立ち寄る時間の余裕はなくそのままバスに乗り換えて一路城崎温泉へ。城崎温泉といえば、志賀直哉の短編小説「城の崎にて」で知られる「歴史と文学といで湯の町」。バス内で研究科長から城崎と志賀直哉に関する簡単なレクチャーを受け、これから訪れる名所に思いを馳せました。
   途中道の駅でのトイレ休憩をはさみながら、同日昼頃には城崎温泉に到着しました。昼食は地ビールレストランの「グビガブ」。但馬地方の特色ある様々な地ビールをいただきながら、但馬牛のハンバーグに舌鼓を打ちました。

バスの中で「城崎と志贺直哉」について话をされる

久保田文学部长

风情のある旅馆が并ぶ川沿い

  午後は志賀直哉が怪我の療養のために逗留していたという旅館「三木屋」さんを訪ね、当時の庭園などを見物しました。そしてその足で城崎温泉ゆかりの作家に関する資料館「城崎文芸館」へと向かいました。ところで私、恥ずかしながらこの時まで城崎は「文学の町」を謳っているものの、そこでの「文学」とは志賀や白樺派に代表される戦前の作家のものを指すのだろうと思い込んでいました。しかしそれはまったくの誤解でした。文芸館に並ぶのは万城目学や湊かなえといった名前……私は文芸には疎い人間ですが、それでも万城目学の『プリンセス?トヨトミ』や湊かなえの『告白』など、映画化もされた話題作程度であれば読んだことがあります。現在の城崎は、NPO法人「本と温泉」や城崎温泉の若旦那衆を中心に力を合わせ、現代の人気作家と協力した新たな作品を次々に展開している地方文学の最先端の拠点とでも言うべき場所でした。城崎における「文学」とは、志賀直哉らの作品と並び、万城目や湊といった現代の作品でもあったのです。城崎文芸館から感じた「攻め」の姿勢に、大いに感銘を受けました。

  午後3時にはいったん今晩泊まるホテルに向かいました。今晩の宿は「西村屋ホテル招月庭」さん。荷物をおいたら自由行動です。私は移動の途中に見えたロープウェーに乗りたかったので、いったん山の上にある「温泉寺」に向かいました。残念ながら宝物館を拝見することはできなかったのですが、城崎の町を円山川まで見渡せる見事な景色を堪能しました。その後は夕食の時間まで、温泉につかってゆっくりしていました。夕食は茹でたカニ一匹丸々やのどぐろの煮付け、但馬牛のしゃぶしゃぶなど、まさに兵庫県北部の美味を詰め合わせたかのようなメニューで、とても美味しかったです。

志贺直哉ゆかりの宿「叁木屋」の前で记念撮影

緑豊かな日本庭园

  翌日8日の朝食はバイキングでした。焼き立てのだし巻き卵など美味しそうな料理が目白押しだったのですが、食べたいものを全て食べることはできないのがバイキングの良いところでもあり、辛いところでもあります。ほどほどで切り上げて最後の温泉に浸かり、京都に向けて出発です。

  兵庫県の北端に近い城崎から伏見の酒蔵まで、だいたい4時間程度だったでしょうか。河童のテレビCMで有名な「黄桜」の直営のレストランで昼食をとり、河童や酒造工程に関する資料館を見て回りました。日本酒のあとには洋酒です。一息ついた後はそのまま南下してサントリーの山崎蒸溜所に向かいました。ウイスキー製造に関する資料を見て回り、数年前の連続テレビ小説のことを思い出していました。

  午後3時過ぎに新大阪駅に到着しました。私は翌日に大阪の某大学でおこなわれた研究会で発表の予定があったので皆様と別れ、そのまま御堂筋線に乗って梅田の方に行きました。実は出発直前まで発表資料を作ったり、道中で締め切り間際の原稿を書いたりと、8月末からずっとパソコンに向かっていた気がします。書いていたものは文学とはあまり関係ないのですが、志賀直哉のご利益のひとかけらでもあれば嬉しいところです。

4.文学研究科(文学部)ニュース

○リテラ「21世纪の人文学」讲座2019を開催します
【テーマ】広島藩の文化水準 私論
【 日 時 】2019年12月7日(土)13:30~16:40
【 会 場 】合人社ウェンディひと?まちプラザ(まちづくり市民交流プラザ)
               北棟6階マルチメディアスタジオ (広島市中区袋町6番36号)

          ※ 詳細は文学研究科贬笔をご覧ください。

5.広报?社会连携委员会より【広報?社会連携委員会委員 後藤秀昭】

 お盆明けにオープンキャンパスがありましたね。研究室を訪れてくれた高校生に私は「文学部は、将来のことなど深く考えず、好きな分野を思う存分、学んでよい  ”天国のようなところ”です」と、紹介しました。多くの高校生が嬉しそうな顔をしてくれました。
 その后、文学研究科が改组され、4月から人间社会科学研究科に移行することが认められたというニュースが学内外に报じられました。ちょっと复雑な気分ですが、文学部は全く変わらず、存続しつづけます。学问は永远に不灭です。
 新しい知を探求する楽しい学问と、カープを応援できる広岛大学文学部、最高です!
(カープ観戦记とともに、编集后记も担当させていただきました)

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リテラ友の会?メールマガジン

オーナー:広島大学大学院文学研究科長  久保田 啓一
編集長:広報?社会連携委員長  宮川 朗子
発行:広报?社会连携委员会

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