略歴
1976年生、和歌山県出身。
近畿大学附属和歌山高等学校卒業(1995)、広島大学学校教育学部小学校教員養成課程卒業(1999)、広島大学大学院学校教育研究科社会科教育専攻修了 (2001)、広島大学大学院文学研究科人文学専攻博士課程前期修了(2003)、広島大学大学院文学研究科人文学専攻博士課程後期修了(2007)、福山平成大学講師(2011)、広島大学大学院文学研究科准教授(2013)、同大学大学院人間社会科学研究科准教授(2020)
教育?研究内容
近代ドイツの哲学者ヘーゲルの思想をテキストに依拠した厳密な文献学的研究に基づいて解明及び解釈するという研究を行っている。主な研究内容として、その论理学?现象学?法哲学研究を中心に、体系构筑に至るヘーゲルの思想形成过程、カント及びドイツ観念论におけるヘーゲル哲学の位置づけや相互的影响関係、さらには现代分析哲学との関连でヘーゲル的着想の现代的意义等々を明らかにすることなどを试みている。そのほか、自由?承认?正义などを键概念として现代の社会?政治哲学にも取り组んでおり、个人の自由を実现できる社会の在るべきかたちを模索している。大学院の授业は近代における古典的哲学文献の讲読が中心である。そこでは丁寧で緻密な読解を心がけ、哲学文献を読むための基本的能力を养いながら、参加者同士での议论を通じ、各人が自らの思索を深めていくことを目指している。
主な研究业绩
- Pragmatische Aspekte der spekulativen Logik. Hegels Konzept des Begriffs als soziale Praxis., Logik und Moderne (Critical Studies in German Idealism, vol. 28), (Hrsg.) F. Zander und K. Vieweg, Brill, 2021, pp. 157-171.
- ヘーゲル論理学の意味論的解釈―ヘーゲルと分析哲学―, 『思想』, 1137号, 岩波書店, 2019, pp. 89-104.
- 精神の教養形成における否定の契機としての訓育について, 『ヘーゲル哲学研究』(日本ヘーゲル学会編), 第17巻, 2011, pp. 137-149.