麻豆AV

正しく间违っているコスパ?タイパ

まず最初に言っておきます。コスパだタイパだと普段から口にして疑问に思っていないあなた、就活もその后の人生もつらい思いをすることになりかねないので、すこし考え直してみませんか。

そりゃ、ちょっとした得な気分になりますよね。同じようなものを安く手に入れられたり、时间を有効活用できたりと。それ自体、贤い生活手段であり、创意工夫の楽しみとしても问题があるわけじゃないのですが、そういう気持ちが働き方、生き方までおよぶとなると、あなたの人生は安値安定で推移するんじゃないかと、端から见ていてヒヤヒヤしてしまいます。

働くことのコスパってことを考えてみましょう。つまりそれは「同じ给料ならより少ない労働量がいい」、もしくは「同じ労働量なら给料が高い方がいい」ってことになりますよ。日々の仕事でも「同じタスクをより少ない労働でこなすのがいい」「収入に见合った仕事量を考える」って方向性、それが働くことにおけるコスパ?タイパです。

もちろん、日本型の働き方の课题として効率性の低さが指摘されて久しいので、タイパ?コスパの観点から効率性を求めることは、正しい考え方であり、大いに取り组むべきことではあります。

しかし、それはむしろ组织全体で取り组むべき事柄で、働く个人がタイパ?コスパを意识しすぎると「楽をする」ことを求める気持ちを生んでしまう危険があります。たとえば、「ここまでやればいいだろう。これ以上は给料に反映されないからコスパが悪い」と、より高い水準の成果を目指さなくなります。「やってもやらなくても大差ない」「こっちの仕事の方が楽にできそうだ」「面倒だけどポイントにならない仕事はほかの人にやってもらおう」と、楽な道はコスパ?タイパの面からは自分を正当化できます。人间は実に弱いものです。

効率性と楽な道、この线引きは実に难しいというか、10年くらい同じ仕事をしてみないと无理でしょう。

じゃぁ、その楽な道に知らず知らずのうちに踏み込んでしまったらどうなるか。

まずはあなた自身の问题です。

特に20歳代の初期キャリアにおいては、仕事を通じて学んでおくべきことは山ほどあります。そしてそれは、目标が明确に定められているものでも、业务に関连することとは限りません。チームや社内の人间関係、人との接し方、ものの頼み方、社内外でのマナー、1日の过ごし方、会计や人事総务の基础知识、会社や事业の构造、そもそも働くことの意味、喜びとは何か。こうしたことは、右も左もわからないまま働いているうちに何となく身に着けていくものです。

暇な时间、アフターファイブでの人付き合いも贵重な场になります。斩新なアイデアなどは雑谈の中から生まれることも多いとか、亲しくしている社内外の知り合いに助けられたとか、仕事を进めるうえでの影のキーマンはだれかとか、効率性や合理性とは无縁ではあるが、间违いなくあなたを高める机会やちょっとした知识は、いろんなところに転がっているものです。

つまり、あなたが无駄だ、タイパ?コスパが悪いと切り捨ててしまったところにも学ぶべきことはたくさんあるのです。逆に、目の前に与えられた业务に精通することが成长だと考えてしまうものですが、それは优秀な処理机械になったに过ぎません。その会社でしか通用しない优秀な処理机械になったところで、転职市场で评価されるとは限らないし、会社の中では処理机械としての评価待遇しかされないでしょう。

公司选びの场面ではどうでしょう。

就活の中ではいくつもの魅力的な公司との出会いがあります。兴味がある事业领域である、経営者に魅力を感じた、今后の成长が期待できる、そのポイントはさまざまですが、これにタイパ?コスパの视点が入ったらどうなるか。

给料がいい、働く时间が短い、短期间にいろんな経験ができる、(回り道することなく)希望の职种につけるといったタイパ?コスパの切り口が想像できます。

まず、初任给は分かりやすいコスパの指标になりますよね。特に就活生は1万2万の违いが、大きな差に见えてくるものですが、これはよくある落とし穴です。

见えない最大の差は、住居费负担です。社员寮があるところ、住宅补助があるところ、まったく何もないところ、あまり意识されることがありません。しかし、首都圏でそれなりの利便性のあるところに住もうとしたら、住居関连だけで月に12万円は必要になります。転勤が多いとそのたびに出费がかさんでいくことにもなります。

住居费以外にも、资格取得などの学习関係への补助、健康管理、休暇の取りやすさ、保养所、食费や食事の提供、财产形成など、総称してフリンジベネフィットと呼ぶのですが、金銭に换算しにくい「第2の给与」のことはあまり意识されません。

もっと根本的な要因としては、仕事量と勤务时间、仕事によるストレスや疲労度、成果に対する报酬体系など、仕事に见合った额の给与であるかは、実际に働いてあなた自身がどうとらえるかでしかないのです。例えば超激务の35万円と余裕ある生活が営める27万円のどちらのコスパがいいのか、あなた以外には正解は出せません。

初任给の多寡は、せいぜい人并みにもらえるのか、生活に行き詰まるかどうかを确认するくらいのとらえ方をすべきです。

タイパの面でも同じです。最近は就活生のニーズに応えるように、职域限定、配属先指定、ジョブ型採用など、経験を积むための远回りをせずに済む人事制度を売り物にしている公司が増えています。まさしくキャリアのためのタイパがいいとアピールしています。希望の职种からスタートできるのだから、やる気も违うでしょうし、採用侧も早期退职が减ることを期待できます。

优れた制度であることは认めた上で、ですが、かえって远回りになっちゃう就活生も少なくないのではないかと考えています。

就活生は働いた経験がありません。それでも职种を选ぶには想像を巡らせながら希望を绞っていくしか方法がないのですが、じゃぁそれらの仕事の本质的な部分や自分に合っているかどうか、そもそも会社によっても职种の役割や働き方は违うこともあり、结局は実际に现场に立ってみるまで分からないのです。

ジョブ型採用で现场に配属されたのはいいが、思っていたことと违う、自分には合わないと分かったところで、スタート地点は自分で决めたのだから、ある意味自己责任です。

ならば、従来の方法、人事担当者が自らの経験を元に、本人の适性を判断して配属を决めた方が、就活生の潜在能力を引き出すきっかけにもなります。むしろタイパはよいかもしれません。

就活でも社会人生活でも、タイパ?コスパは结构あてにならない判断基準だということ、ご理解いただけたでしょうか。

じゃぁどうするのか。

人生、あらゆるところで运に左右されて生きる道があっち行ったりこっち行ったりするものです。いい时も悪い时もあります。だから面白いのだし、可能性が広がるのです。

偶然の出会いを増やす、そして出会った偶然を受け入れる。これこそが豊かな人生を目指すための近道、结果的にタイパ?コスパに优れた考え方だと、少なくとも私はそう考えています。

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