全国的に大雨が続き、広岛県内でも浸水や土砂による住宅被害など大きな灾害になる恐れが高まっています。
県内では大雨特別警報が2度にわたって発表されましたが、ここ数日来の大雨によって、3年前の西日本豪雨以上に地盤が緩み、極限状態に達しています。 3年前との違いは、地盤の緩んだ状況に加えて、前回は最後の引き金になるような強雨の継続があったのに対して、今回は今のところそれが無い、というだけです。(グラフ参照)
既に破堤や内水氾濫等による水害も発生しています。山の地盤が大量の雨水を含んで緩んでいることから、何らかのきっかけになるような事象(たとえば、強雨の継続や地形的な集水構造?人工的な集水構造等によって降雨量以上の水が集まるような事象)があれば、いとも簡単に崩れて土石流化するような状況であると言えます。 今後、時間雨量30-40mm超の強雨が1-2時間以上も継続すれば、あるいは、何らかの理由で広い範囲からの水が集まるような状況が続けば、それが引き金となって県内各所で一気に崩壊?土石流等が発生し、居住エリアを襲ってくる恐れがあります。 県民の皆さんにおかれましては、早めの適切な避難行動を心掛けるなど、命を守る行動をお願いします。
2021年8月16日 広島大学防灾?减灾研究センター


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広島大学防灾?减灾研究センター
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