海堀センター长は长年にわたり、砂防技术者の育成、土砂灾害発生のメカニズムの研究などに取り组み、総合的な土砂灾害対策の进展に贡献した功绩が认められ、2020年2月に「赤木赏」を受赏しました。
赤木赏は、昭和48年から年1回、砂防技术及び事业の発展に功绩のあった方を顕彰している、歴史ある赏です。
広島大学防灾?减灾研究センター
センター長 海堀 正博
本日、広島大学防灾?减灾研究センター長を拝命いたしました。責任の重さに身の引き締まる思いでおります。大学に置かれたセンターとしての役割がしっかりと果たせるように、また、センターに関係する教職員の力を結集して実力以上のものが発揮できるように、センター長として微力を尽くして参る所存です。
広岛県は、土砂灾害の危険箇所数?警戒区域数が全国一多いところとして知られています。しかし、この意味は、崖崩れや土石流等の実际の発生数や発生しやすさが日本一ということではなく、それらが起きたときに、その移动土砂によって生活场が胁かされ、家屋や人命に被害が及ぶ可能性のある地域が日本一多いということです。そのような危険性のあるところに人家や居住エリアを设けてしまっているところが多いことから、结果として、全国一土砂灾害の危険箇所数や警戒区域数が多いところとなってしまっているのです。だから、2018年の西日本一帯の豪雨灾害においても、全国での犠牲者数270人余りに対して、広岛県内での犠牲者数は过半数の140人强となってしまったように、より深刻な灾害になりやすい倾向が见られます。
自然灾害の规模は自然现象の规模と必ずしも比例するものではありません。同じ自然现象が起きたとしても人间の対応の仕方によって、灾害の规模は大きく深刻なものになることもあれば、ほとんど被害を出さずに済ませる可能性もあるのです。本来の防灾の意味合いは、自然现象の発生そのものをなくすことではなく、それが起きたとしても人々の生活空间にそれが及んで甚大な被害を出すことのないように対処?対応することなのです。
まずは自然を知り、自然现象がどのように起きるかを自然科学的に解明するための研究が求められます。同时に、灾害になってしまいやすい原因や被害を受けにくくするための方策、被害が出たときの対応などを考えるために、砂防学、土木工学、地理学、行动心理学、社会学、交通工学、医学?看护学の観点も総动员して、被害やその拡大を极力抑えられるような研究が求められましょう。
本センターは、まさにそのような総合的な防灾?减灾への取り组みができる体制を保持していると思います。私自身の専门である砂防学も、近年は「総合科学としての砂防学」をめざしていますが、本センターの目标もまさにその方向で、地域社会への贡献から国际的な贡献にもつながるように力を尽くして参りたく思っています。
皆様からのご支援?ご协力をお愿い申し上げます。
海堀センター长は长年にわたり、砂防技术者の育成、土砂灾害発生のメカニズムの研究などに取り组み、総合的な土砂灾害対策の进展に贡献した功绩が认められ、2020年2月に「赤木赏」を受赏しました。
赤木赏は、昭和48年から年1回、砂防技术及び事业の発展に功绩のあった方を顕彰している、歴史ある赏です。
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