私の研究室では最近Si単一電子トランジスタ(SET)を用いたバイオセンサーとイオンセンサーの実現を世界で初めて成功しました[Applied Physics Letters, Vol. 98, Art. No. 123705 (2011), Applied Physics Letters, Vol. 100, Art. No. 023704 (2012)]。
厂贰罢を利用したバイオ?イオンセンサーの実现には、厂贰罢の室温动作及びアルカリ金属イオン等を含む缓衝液を用いるプロセスと鲍尝厂滨作製プロセスとの整合を両立させる必要があり、今まで报告がありませんでした。现在では厂贰罢は种々の材料により実现されていますが、そのほとんどが低温でのみの动作に限られており室温动作厂贰罢は厂颈系材料を用いた场合の报告しかありません。私の研究室では厂颈ナノサイズドットを复数直列に配置する事によりドット1つ当たりの実効接合容量を减らし、室温动作を容易にしました。厂贰罢ではクーロン振动を利用でき、原理的にナノワイヤトランジスタに比べてバイオ物质やイオンの検出感度を大きくできます。
今回、Si SETを用いたバイオセンサーによって、前立腺癌特異抗原(PSA)の検出に成功しました。今回の検出はPSAのカットオフ濃度4ng/mlにおいてであり、SETバイオセンサーの実用化の可能性を開きました。この結果はApplied Physics Letters, Vol. 103, Art. No. 043702 (2013)に掲載されました。
(2014/07/02)
