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第99回 「バイオデザイン」 吉川 公麿 (2014/08/12)

 その日は朝からあわただしいスケジュールだった。ホテルで朝食をとる暇もなく、车を大学の驻车场に入れ、午前8时30分から大学病院の诊疗栋や入院栋の见学が始まった。医师からの説明によって、米国の医疗における问题意识や体制が日本とは违うことがまずわかった。9时45分に病院正面玄関で分かれて、集积システムセンターへ向かった。10时にサラスワット教授と会い、半导体?医工融合研究について意见を伺った。昼食をはさみながら意见交换を続け、医工连携の考え方は日米で异なるところもあるが、工学の立场からは概ね同じであることがはっきりした。
 午后には医学部に隣接するクラークセンターで「バイオデザイン」に携わっている医师から医疗机器の开発がどのように行われているかを「バイオデザインプログラム」をケースとしてレクチャーを受けた。このプログラムは医疗机器に特化した、1~2年の大学院プログラムであり、学生は少数精鋭で、医学部と工学部の教员および业界リーダーが、市场调査、竞合分析、特许出愿、プロトタイプ製作、薬事法、保険偿还、临床开発、资金调达に至る方法论を彻底的に教える。これには修士学位が授与されないにもかかわらず、成功例が多くあることから、世界中から高い竞争率で志愿者が集まっている。医疗机器の开発に関して、医学の立场からの医工连携は成功か失败かの死活问题であり、これを基盘技术の研究开発と考える工学の立场とは异なることを认识した。
 现在进めている乳がん検出システム开発の内容を医学部教授の方々にプレゼンテーションしたところ、「医疗机器は、技术シーズではなく、医师のニーズから出発し、医师が最终的に责任をとれるものでなくてはならない。」という贵重な意见をいただき、开発の方向性を考え直す良い机会となった。&苍产蝉辫;

(2014/08/12)


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