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子育てと研究の両立 ~子育てと研究をどう考えるか~

玉木 徹 准教授

基本情报

  • 所属又は配属:大学院工学研究院
  • 职名:准教授
  • 専门分野:画像认识、コンピュータビジョン

研究

 研究には正解はないしマニュアルもない。研究分野は様々であり、研究内容も多岐に渡る。同じような研究をしている研究者仲间でさえ、同じ事をしている訳ではない。他人と同じような研究をしていたり、他人の研究の后追いをしていたりするだけでは、何も前には进まない。
 一般的な指针はある。研究者になるには、とか、研究生活ガイド、とか、伟大な研究者の伝记を読むとか、様々な书籍や情报が図书馆でも入手できる。それらに目を通すと、时には视界が开けたり、时には动机付けになったりもする。しかし基本的には自分の研究には直接当てはまるわけではないし、自分の道は自分で切り开かなければならない。
 研究には量が必要である。自分の研究テーマにとことん没头し、あれこれ考え抜き、多様な情报源から色々な情报を入手し、分类し、整理し、真に必要なものを见つけ出し、それを取り上げ、新しい価値観や理论や数式を打ち立てて、研究として世の中に送り出す。そのためには、质の高い时间を过ごさなければならないのは当然であるが、それがどれだけ多いのかが重要である。时间をかければかけるほど、以前には见えてこなかった道が见えてくるし、理解できなかった概念が理解できるし、思いつかなかったアイデアが思いつくようになる。
 研究は楽しい。そう言えるように、贵重な学生时代を过ごして欲しい。

子育て

 子育てには正解はないしマニュアルもない。子どもの性格は様々であり、环境も家庭によって违う。同じ家族の兄弟姉妹さえ、同じ物に兴味がある訳ではない。姉と弟に対して同じように接していたり、同じプレゼントを与えたりしても、嫌われるのが関の山である。
 一般的な指针はある。亲になるには、とか、子育てガイド、とか、有名人の子育て日记を眺めるとか、様々な书籍や情报がインターネットでも入手できる。それらに目を通すと、时には视界が开けたり、时には动机付けになったりもする。しかし基本的には自分の子育てには直接当てはまるわけではないし、自分の子どもの将来像は自分达で考えなければならない。
 子育てには量が必要である。自分の子どもの言动や行动に注目し、今何に兴味を持っているのかを考え、それについての情报を入手し、分类し、整理し、诞生日にはふさわしい赠り物を届け、世の中の仕组みや出来事を分かりやすく教示し、自分の価値観を持てるように导き、人として世の中に送り出す。そのためには、质の高い时间を过ごさなければならないのは当然であるが、それがどれだけ多いのかが重要である。时间をかければかけるほど、以前には何を言っているのか分からなかった単语が闻き取れるようになるし、次に何をやりそうなのかが予想できるようになるし、兴味を持っているものに対して共感できるようになるし、「将来は何になりたい?」という问に対する回答が突飞なものであってもその理由が推测できるようになる。
 子育ては楽しい。そう言えるように、贵重な亲子の时间を过ごせるようになって欲しい。

(2012年8月掲载)
*所属?职名等は掲载时点のものです。


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