本実験所は、昭和8年(1933年)に旧制広島文理科大学附属临海実験所として設立された、長い歴史をもつ施設です。
戦後は広島大学理学部附属临海実験所となり、平成12 年(2000年)から大学院理学研究科附属临海実験所として組織替えされ、生物科学専攻の多様性生物学講座?海洋分子生物学分野を担当し、教育?研究活動を行ってきました。
平成30年(2018年)9月から文部科学省?教育関係共同利用拠点「生物の多様性や発生と进化を学ぶ?しまなみ海道広域海洋生物教育共同利用国际拠点」に认定され、现在は他大学による施设利用の促进、国际サマースクールの开催など幅広い教育研究活动を展开しています。また、卓越大学院?ゲノム编集先端人材育成プログラムにも参画しています。
本学のある西条からは、东に约60办尘离れた尾道市向岛の瀬戸内に面した闲静で风光明媚なところに位置しており、敷地约23,000㎡内に教育研究栋2栋(延べ1,128㎡)、宿泊栋1栋(延べ407㎡、最大収容人数30名)を有し、长期滞在型の宿泊室と客员研究室を备えています。
スタッフは教员4名、事务员1名です。
海产无脊椎动物である半索动物ギボシムシや无肠动物ムチョウウズムシを研究材料として、「発生と进化(エヴォ?デヴォ)」をキーワードに、比较発生学的?比较ゲノム科学的に広い视野に立った研究を进めています。具体的には、ギボシムシの一种であるヒメギボシムシを用いて、他のさまざまな动物と発生?进化に関する比较解析を行ない、我々ヒトを含めた新口动物の起源と进化に迫ろうと日々努力しています。また、ムチョウウズムシは系统学的位置が未だに论争中であるが、临海実験所近辺で容易に採集可能な无肠动物の一种、ナイカイムチョウウズムシの発生?进化に関する比较解析から、左右相称动物の起源と进化に迫りたいと考えています。
学内学生を対象とした各种海洋生物学実习に加えて、全国の大学生を対象にした「公开临海実习」も开讲しており、その内容は、ギボシムシを含む多様な新口动物の発生と进化を扱うユニークなものです。

写真A: 半索動物ギボシムシの一種,ヒメギボシムシPtychodera flava成体の写真。
写真B: ヒメギボシムシの幼若個体が頭部を2つ再生している(矢印)。
写真C: ヒメギボシムシの幼生(トルナリア幼生)におけるBrachyury 遺伝子の発現パターン。
肛門周辺(矢尻下)と咽頭下部(矢尻左上)で発現が見られる。
写真D: 無腸動物の一種、ナイカイムチョウウズムシPraesagittifera naikaiensis 成体の写真。
〒722-0073 広島県尾道市向島町2445番地
TEL: 0848-44-1143 FAX: 0848-44-5914
【所 長】 田川訓史(准教授)
【スタッフ】 有本飛鳥(助教)?福田和也(助教)?樋口絵里子(契約一般職員)
※附属临海実験所は,2019年4月に設置された統合生命科学研究科へ移行しました。