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(拠点リーダー)は,2021年度から,东広岛市教育委员会と连携して,市内复数の小学校をオンラインで结んだを开始しました(プロジェクトリーダー:草原教授)。骋滨骋础スクール构想の推进によって実现した子どもたちの「1人1台」端末と学校の滨颁罢环境を活用して,市内各地からの中継を交えながら,东広岛市の地理?歴史?政治?経済?文化などについて対话的?双方向的に学びます。さらに,この学びを広岛大学の教员と大学院生がコーディネートします。
本年度は,2021年6月の试行に基づいて,毎月1回2时间,テーマを决めて授业を行います。この企画が実现することで,小规模校と大规模校の子どもが,年间を通して,各地域のようすを比较したり交流したりしながら学びを深められるように工夫しています。
2022年3月9日,プロジェクトリーダー草原教授,広岛大学の学生?大学院生らは,东広岛市内小学校3校3学级(原,豊栄,风早)の4年生(51名)と,広岛大学附属小学校の4年生(32名)が参加した,「东広岛市の特色」をテーマとするオンライン授业を実施しました。
1时间目は,现行の社会科副読本『わたしたちの东広岛市』の表纸を确认するところから始まりました。事前アンケートの结果,児童の多くは表纸の掲载写真8枚が,どこの?何を撮影した写真かについてよく认知していないことが分かりました。そこで児童とあらためて写真を丁寧に眺めるとともに,写真の选定理由を予想させました。その后,写真を选んだ当事者である东広岛市教育委员会の长野氏に登场いただきました。长野氏は各写真の被写体について解説するとともに,「东広岛市らしい写真」「9つのいろいろな町から选んだ」と説明がありました。参加校の児童には,表纸に载せたい写真があればぜひ提案してほしいとのコメントをいただきました。
これを受けて今回の学习课题は,「『わたしたちの东広岛市』の表纸にぴったりなオススメ写真を选んで,提案しよう!」となりました。その直后,草原教授は「ため池」の写真が一番だ!と提案しました。子どもたちに草原教授の提案に纳得できるかをアンケートしたところ,52%の児童は纳得できる,32%は纳得できないと答えました。
草原教授は「ため池」が东広岛市「らしい」光景であると主张し,その根拠として以下の3つの理由を提示していきました。最初に,ため池の数を示すグラフを示した。広岛県は全国で2番目にため池が多い県であり,広岛県内では东広岛市が最も多い市であることが分かりました。次に,东広岛市内のため池の分布を示す地図を绍介しました。ため池は市内9つの町に偏りなく広がっていることが読み取れました。最后に,奥田大池周辺の土地利用を伝える中継动画と地形断面図をみせました。黒瀬川よりも土地が高いところで米作りや野菜づくりをするには,ため池と用水路の水が欠かせないことが见て取れました。なお,徳山市や和歌山市の平野部のようすも中継で眺めて,ため池に頼る贺茂台地との违いを确认しました。
以上のデータと観察结果を基づいて,东広岛市「らしさ」の条件を再度考えました。その结果,①东広岛市は「他のまちと比べて多い?目立つ」,②东広岛市なら「どこにでもある」,③东広岛市の人々のくらしと「结びついている」が条件となりうること,そして「ため池」はこれら3つの条件を満たしていることがわかりました。これで「ため池」は表纸にふさわしいと纳得する児童もいれば,依然として釈然としないとした児童もいました。
2时间目は,(草原教授に対抗して)自分たちで表纸にふさわしい写真を选ぶ活动を行いました。1时间目に学んだ「らしさ」の3条件を踏まえて,この学习课题に取り组むことになりました。参加校からは,酒蔵,じゃがいも,オオサンショウウオ,ツツジ,松の木,牡蠣,びわ,池,大学,エコパーク,じゃぼん,ハート岛などが提案されました。
话し合いの结果,「じゃがいも」(风早小),「エコパーク」(原小),「酒蔵」(豊栄小),「大学?学校」(附属小)の4つに绞り込まれ,これらが表纸にふさわしい理由を分担して発表することになりました。「酒蔵」を担当した豊栄小は,①东広岛市に酒蔵は10ヶ所あって,県内の他の市と比べても多い,②西条?安芸津など市内のいろいろなところにある,③毎年酒まつりがある,お酒は毎日の生活の中で饮まれている,などの理由を挙げました。「大学?学校」を选んだ附属小は,①东広岛市に4つも大学があり,1万人をこえる学生がいる(県内の他の市とくらべても多い),②学校は市内のどこにでもある,③大学?学校は毎日通うから日々の生活に结びついている,などの理由を述べました。
最后に附属小の子どもに,东広岛市の3つの学校の提案についてコメントを求めました。代表の児童は,「酒蔵」の提案が良かったと述べ,その理由として「昔から酒づくりを行っている,(东広岛市で生产が多い)米などの农业にも関わっている」と理由を述べました。教育委员会の长野氏は,各学校とも基準に基づいて写真を选ぶことができたこと,东広岛市の外の视点から市内の特色を考える机会が得られたこと,そして米づくりと酒づくりの関係に気づくことができたこと,を高く评価されました。
2时间を通して,専门家の提案を手がかりに地域の特色を捉える基準を分析し(1时间目),その基準を活用して自分たちが捉える地域の特色を提案する,社会科らしい学习になりました。

风早小学校にて授业をする様子(草原教授)

表纸について解説する様子(长野氏)

奥田大池周辺から中継する様子(川本さん?佐藤さん)

ため池の利用について中継する様子(川上さん)

徳山市からの中継の様子(大坂さん)

和歌山市からの中継の様子(津田さん)

表纸の选定理由について検索する様子

表纸の选定理由について発表する様子
贰痴搁滨は,引き続きICTを活用した新しい地域学习のヴィジョンを提案し,それを教育関係机関と连携しながら企画?実施してまいります。
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広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI) 事務室