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は、2020年11月6日に、第57回定例セミナー 「教科教育を謳う1:言語」を開催しました。
「能力ベイスの教育课程」という言い方に象徴的なように,情报技术の発展などによって知识や技能の性格がかわってきている现代社会において,学校での学びや教科教育の在り方は常に変革を求められます。セミナー「教科教育を謳う」では,教科教育研究の成果の一つである现代的なカリキュラム开発の糸口を见出すことを目的として,多彩な学的背景を持つ研究者らによって教科教育について语り合います。第一回は「言语」がテーマであり,学问?教科で使われる言语と,日常のコミュニケーションで使われる言语との违いに注目しました。
同セミナーはオンライン开催であり,まず主催である(数学教育者)よりテーマや问题意识がプレゼンテーションされました。简単な教科教育の歴史を振り返った后,学校での学びとは教科に特有の言语と,学习者による日常で使われる言语との狭间で起こりうることが主张されました。すなわち,前者には厳格さ?厳密さが求められ,后者には文脉や相手に応じたわかりやすさが尊重されるのですが,たとえば数学での简洁?明瞭?的确という规準は必ずしも分かりやすさにはつながらないところに,日常や社会とはまた异なった世界を知る动机があると考えられます。
以上のことをめぐって研究者间ならびに参会者とで语り合うために,中学校数学科授业の动画クリップを视聴しました。これは,図形の作図をテーマとしたもので,作図の手顺を记述する活动が仕组まれたものです。学习者による记述は当初,コンパスや定规のような道具の使い方を含んでいたり,その场にいる者にしか分からない言い回しが使われていましたが,记述が冗长であったり,数学ならではの表现になるように工夫しようとすることから,学习者によって自然に记述の见直しがなされました。
クリップの視聴後,関係者間トークのセッションでは,日本语教育?英語教育の研究者を交えて,数学科での記述を厳密にすることの目的と意義,わかりやすさと言語の規準との関係,学習者らはなぜ記述を洗練させようとしたのか,そして学ぶことの多様さについて話し合われました。言語の規準は領域の固有性につながるものであり,文脈に応じて使い方を変えることは学びの成果でありうることから,その都度に作り上げられるカリキュラム開発の視点として認められました。セミナーの中盤以降は,参加者方々からの質問や意見,感想がチャットを通じて寄せられ,オンライン配信となった関係者間トークはそれぞれにとって有用な機会であったと思われました。
今后の本セミナーは,「表记」「インクルーション」がテーマになります。あらかじめ落としどころが定められないがために,互いのトークを通してしか出てこないものが现代にいわれる学びの成果といえるでしょう。このあたりのリアルタイムのコミュニケーションの有様をカリキュラム开発の视点として导くべく,进められることになります。

趣旨説明の様子

影山和也准教授

松宫奈贺子准教授

永田良太教授
当日の様子はをご覧ください。
セミナーシリーズについてはをご覧ください。
広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI) 事務室