E-Mail:evri-info(AT)hiroshima-u.ac.jp
?※(础罢)は蔼に置き换えてください
は,2021年度から,东広岛市教育委员会と连携して,市内复数の小学校をオンラインで结んだを开始しました(プロジェクトリーダー:)。骋滨骋础スクール构想の推进によって実现した子どもたちの「1人1台」端末と学校の滨颁罢环境を活用して,市内各地からの中継を交えながら,东広岛市の地理?歴史?政治?経済?文化などについて対话的?双方向的に学びます。さらに,この学びを広岛大学の教员と大学院生がコーディネートします。
本年度も毎月1回2时间,テーマを决めて授业を行います。この企画が実现することで,小规模校と大规模校の子どもが,年间を通して,各地域のようすを比较したり,交流したりしながら学びを深めることができます。
2022年7月13日,东広岛市内小学校7校12学级(寺西,原,吉川,高美が丘,下黒瀬,豊栄,木谷)の5年生(290名)が参加し,「米づくりの盛んな地域」をテーマとするオンライン授业を実施しました。今回の授业では,教科书に载っている日本の米どころ(=新潟県南鱼沼市)と,东広岛市の2种类の农家(=大规模な贩売农家?小规模な自给的农家)を比较し,日本の农业の特色や课题を捉える発展的な学习が目指されました。
导入部では,まず教科书に登场した南鱼沼市の农家の米づくりを,①水の得方,②水田の広さと形,③机械や肥料の使い方,④働いている人の数,⑤品种,収穫した米のゆくえ,⑥ねがいや苦労,という6つの视点で再整理しながら復习していきました。各学级からの発表を通して,教科书に登场した农家の特性(①鱼野川の水を利用,②20丑补ほどで区画整理,③机械化?肥料を使用,④家族で毎日耕作,⑤全国へコシヒカリを贩売,⑥もっとお米を食べてほしい)を确认します。
次に参加している児童にオンラインアンケートを行い,东広岛市の农家に対する子どもたちの素朴な印象を明らかにしました。「(教科书に出てくる南鱼沼市の)叁轮さんのような农家は,东広岛市にもたくさんいるか」という问いに対し,「はい(たくさんいる)」が70%,「いいえ」が16%,「わからない」が14%となりました。授业者はこの结果から「本当にいるのかな?いないのかな?」と子どもたちに问いかけながら,事前に実施したアンケートの结果も共有します。「东広岛市は,南鱼沼市と同じぐらい米づくりがさかんだと思いますか」という问いに対し51%の子どもたちが「そう思わない」と答えたことを受けて,「东広岛はやっぱり南鱼沼に敌わないのかな?」と畳みかけました。これらのやり取りから,本时の学习课题である「东広岛には,教科书に出てくる叁轮さんのような米づくり农家はいるだろうか?」が导かれました。
続く展开部は,この课题に答えていくために,2つのパートで构成されました。
第1は,1时间目の农家の见学パートです。2つの农家へのインタビュー动画を视聴することにより,各农家の実态や性格を観察します。视聴の际には,导入部で示した6つの视点を意识させることで,自然条件,生产?分配?消费,労働,持続可能性といった社会科ならではの切り口で农家を捉えさせようとしました。
最初に视聴したのは,河内町のファーム?おだです。100丑补を超える耕地を有する大规模な贩売农家(组合)です。広大な土地を管理するために,耕作の机械化,作业の组织化?データ管理化,作物の多角化,贩売の広域化?インターネット化が行われていることがインタビューで示されました。これらの情报をもとに,「ファームおだは,南鱼沼の农家と似ているか」というアンケートが行われ,57%の子どもたちが「やや似ている」と答えました。子どもたちからは,「他の作物を育てているからやや似ている」,「水の得方が违うから似ていない」といった理由も示されました。南鱼沼市との比较を通じて,ファーム?おだの特徴が徐々に浮かび上がってきました。
次に视聴した农家は,豊栄町の渡辺さんです。先祖代々受け継ぐ约0.5丑补の土地を,家族で管理している自给的な农家として取り上げました。机械の老朽化,他の仕事との兼业,収支上の赤字といった课题目白押しの中で,农业を続けていくことの苦労と意义が语られました。これらの情报をもとに,再度,南鱼沼の农家と比较するアンケートが行われました。ファーム?おだの调査结果とは対照的に,「似ていない」と回答した児童が56%と过半数に达しました。インタビューそしてアンケートに対する回答倾向から,子どもたちはファーム?おだ,渡辺さんの対照性に気づき始めました。
第2は,2时间目前半の「贩売农家」「自给的农家」の概念化パートです。まず,6つの视点×3つの农家(叁轮さん,ファーム?おだ,渡辺さん)=18セルから成るワークシートに,各农家の特徴を记入させました。そして,この表を縦?横に眺めながら,各农家の特色を一言で表现させました。例えば,「ファーム?おだは広い土地で作った米を全国に贩売する农家」,「渡辺さんは家族完结型の农家」のように,それぞれの农家の特徴と违いがキャッチフレーズ风に表现され,「贩売农家」「自给的农家」の意味が子どもたちなりのことばで概念化されていきました。
第3は,2时间目后半の教科书に载せるべき农家を选択するパートです。まず「日本全体では贩売农家と自给的农家のどちらが多いか」という问いを与え,统计资料(平均农地面积,农家别割合の年次推移)の読み取りからこれに応えさせます。読解を通して,子どもたちは,南鱼沼の农家が决して「普通ではない(=一般的ではない)」ことを认识します。それを受けて,南鱼沼の农家の代わりに「社会科教科书にのせたい东広岛の农家」を选ぼう!という新たな学习课题が合意されました。
ファーム?おだと渡辺さん,どちらを载せたいかというアンケートを行ったのですが,子どもの65%が「両方とも载せたい」と答えました。その理由として,「比较できるから両方载せたい」「両方载せることで,それぞれの良さや苦労が伝わる」といった意见が示されました。これらの発言から,农业のバリエーションだけでなく,全国の子どもに日本の米づくりの実态として何を伝えるべきかという视点も意识されていたことがうかがえます。
终结部は,2时间の授业のまとめです。社会科教科书执笔者もされている本学のから,子どもの提案に対してフィードバックが行われました。木村教授は,子どもたちの主张に賛意を示しつつも,教科书の掲载量には限りがあることを指摘しました。その上で,デジタル教科书やタブレット端末の普及に伴って,子どもたちのアイデアが実现する可能性が高まっているとし,子どもたちに具体的な提案に期待を寄せました。
本プロジェクトでは,はじめて小学校5年生を対象に授业を実施しました。一般に5年生の社会科は全国规模で产业を学びます。しかし今回は,教科书に掲载された南鱼沼市の农家と东広岛市の农家を比较することで,さらに东広岛市の2つの农家を比较することで,日本の农业の実态や课题により深く迫ることができました。地域の课题に向き合いつつ,深く洗练された概念的见方を育てる高学年社会科(产业学习)の远隔授业を提案?実装できた点に,本実践の意义が认められます。

下黒瀬小学校にて授业をする様子(草原教授)

授业内容を补足する学级担任

ファーム?おだからの中継(土本氏?藤井さん)

豊栄町の水田からの中継(渡辺氏?正出さん)

発表のため挙手する児童

児童の発表にコメントする木村教授

児童からの质问にライブ中継で答える渡辺氏

手を振って他のクラスに挨拶する児童
贰痴搁滨は,引き続きICTを活用した新しい地域学习のヴィジョンを提案し,それを教育関係机関と连携しながら企画?実施してまいります。
当日の様子はをご覧ください。
プロジェクト全体についてはをご覧ください。
広岛大学教育ヴィジョン研究センター(贰痴搁滨) 事務室