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【开催报告】【2022.10.19】広岛大学教育ヴィジョン研究センター(贰痴搁滨)は,东広岛市広域交流型オンライン社会科地域学习(未来を作り出す工场生产)を実施しました

 は、2021年度から、东広岛市教育委员会と连携して,市内复数の小学校をオンラインで结んだを开始しました(プロジェクトリーダー:)。骋滨骋础スクール构想の推进によって実现した子どもたちの「1人1台」端末と学校の滨颁罢环境を活用して、市内各地からの中継を交えながら、东広岛市の地理?歴史?政治?経済?文化などについて対话的?双方向的に学びます。さらに、この学びを広岛大学の教员と大学院生がコーディネートします。
本年度も毎月1回2时间、テーマを决めて授业を行います。この企画が実现することで、小规模校と大规模校の子どもが、年间を通して、各地域のようすを比较したり、交流したりしながら学びを深めることができます。

2022年10月19日、东広岛市内小学校4校11学级(寺西、原、高美が丘、龙王)の5年生(341名)が参加し、「未来を作り出す工业生产」をテーマとするオンライン授业を実施しました。今回の授业では、自动车工场の立地と、部品?完成品の输送に注目しながら、「海からはなれた东広岛市に自动车工场はできるだろうか??」という问いをめぐって、児童らが活発な议论を行いました。

导入部では、自动车工场の立地に関する一般的な倾向性を协働して确认しました。「地元の自动车会社:マツダの自动车は、どんなところで作っているのか」の问いの下、広岛市と山口県防府市の2つの航空写真から、现在のマツダの自动车工场立地の特徴を见つけさせます。児童らは、写真をじっくりと见比べながら「海の近くに工场があること」「近くに高速道路などの高速道路が整备されていること」に気付きました。これらの発见を踏まえて、1时限目のめあてを「自动车工场は、なぜ海の近くにあるの?」に设定しました。児童らは、この问いに対して次々に予想を立てました。例えば、「海外への输出に船を使うからではないか」「もし工场が山の中にあると、运搬にたくさんお金がかかるからではないか」などの仮説が提示されました。

続く展开部は、2つのパートで展开していきました。
第1パートでは、マツダの物流担当者へのインタビューを通じて、自分たちの立てた仮説を検証することを目指します。具体的には、①自动车工场から完成车はどのように运び出されるか、②自动车工场に部品はどのように运び込まれるのか、を确かめることで、临海部立地の有利さを探究していきました。例えば、国内工场での生产约97万台のうち、およそ82%は海外向けであること。输出には一度に5000台が载る自动车専用の运搬船が使われていること。逆に工场には、1日に2000台ものトラックが部品を运び込んでいること、その大半は広岛県や山口県の関连工场から届いていることなどが、担当者から説明されました。时にはタブレットを用いたクイズも织り交ぜつつ、自动车の生产と流通のしくみを学ぶことができました。児童からは「船は一度にたくさんの车が运べて効率的だ!」「山の中に自动车工场があると港まで运ぶのが大変だ!」といった声があがり、「海岸の近くに工场を置くと海(船)を使って自动车や部品を运ぶのにも、陆(トラック?鉄道)を使って自动车や部品を运ぶにも便利」というまとめが导かれました。
第2パートでは、他の自动车会社の立地を调べることで、临海立地型の自动车工场という概念を批判的に吟味することを目指します。そこで本パートは、「(本当に)自动车工场は、海の近くでないといけないのか?」というアンケートからスタートしました。児童らはタブレットを介してこの问いに答えました。その结果は、「絶対にそうだ」が约24%、「そうだ」が约34%、「そうでない」が约17%、「絶対にそうでない」が约25%で、例えば「そうでない」理由として、「自动车工场には広い土地が必要だから」「运搬にはトラックが使えるから港以外でもできるのではないか」などの见解が示されました。この结果を踏まえ、更なるめあてとして、「(本当に)自动车工场は、海の近くでないといけないのか?」が设定されました。そして、実际に海から离れた内陆部に作られた自动车工场として2つの例を调べました。1つは、トヨタの元町工场(爱知県)です。海からは远く离れているものの、キャリアカー(=车両运搬用トラック)を使って完成品を运び出していることを确认しました。もう1つは、フォルクスワーゲンのドレスデン工场(ドイツ)です。児童らは、工场から「颁补谤骋辞罢谤补尘」と记された电车が出てくる様子を视聴しました。电车で部品を运ぶことで、事故や渋滞を防ぎつつ、环境を汚さない输送が行われていることを确かめました。

以上の学习を踏まえて、终结部では「海からはなれた东広岛市に、しょうらい自动车工场はできるだろうか?」の最终课题に取り组みました。东広岛市の地势図と交通図、そして自动车関连工场の分布図などを手がかりに、东広岛市は自动车づくりに向いているか、向いていないかを判断します。正答はありません。児童らの结论とその理由づけは、窜辞辞尘のブレイクアウト机能を用いて交流しました。今回は11学级が参加したので、5つのブレイクアウトルームを设定し、学级间で相互に発表していきました。
各ルームからは、以下のような主な意见が报告されました。
?海の近くの安芸津には広い土地がないから、自动车工场を作るのは难しいのではないか。
?平らな土地が少ないから、自动车工场を作るのは难しいのではないか。
?広い土地も働き手もいるから、自动车工场は作れるのではないか。
?市内には関连工场がたくさんあるから、自动车工场は作れるのではないか。
?市内には鉄道も高速道路も海もあるから。自动车工场は作れるのではないか。

最后に、各ルームの活动と発表に対して専门家からコメントをいただきました。広岛大学の人文地理学者?教授は、东広岛市は交通の条件がよいが、自动车工场建设に必要な安い土地に乏しいこと、近年の自动车工场は働き手の赁金に左右されやすく、どんどん赁金の安い地方や外国に移っていること、日本のようにやや赁金が高いところでは、(ポルシェがやっているように)高级车をつくる工场に彻すれば东広岛市にできる可能性も高まること、などの见通しが示しました。

5年生対象の取り组みとしては、今回が2回目となりました(初回は本年7月)。好奇心旺盛な5年生であることも幸いして、①概念の构筑とその再构筑をはかる学习と、②概念を不确定な未来予测に活かす学习に取り组むことができました。保护者が自动车の関连公司に働いている児童は一定数おり、授业は当事者性のある学びとして展开していました。また、初めてブレイクアウト机能を使うことで、初対面の児童が教室を越境して直接対话する学习空间を生み出すことができました。贰痴搁滨では、引き続き広域性を活かした社会科らしい授业を开発、提案してまいります。

龙王小学校にて授业をする様子(草原教授)

工场の航空写真を観察する児童

マツダ社からのインタビューの様子(石神氏?大冈さん)

児童の动画视聴を支援する学级担任

意见を発表する児童

他学级と相互に意见交换する児童

工业立地について解説する由井教授

児童による意见交换の成果

贰痴搁滨は,引き続きICTを活用した新しい地域学习のヴィジョンを提案し,それを教育関係机関と连携しながら企画?実施してまいります。

当日の様子はをご覧ください。

本年度(2022年度)プロジェクト全体についてはをご覧ください。

昨年度(2021年度)プロジェクトについてはをご覧ください

【问い合わせ先】

広岛大学教育ヴィジョン研究センター(贰痴搁滨) 事務室

E-Mail:evri-info(AT)hiroshima-u.ac.jp

?※(础罢)は蔼に置き换えてください


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