麻豆AV

寄赠本の绍介(2024年度)

何逊诗訳注

何逊诗訳注_表紙

訳注:小川恒男
発行所:白帝社

『台湾爱国妇人』という文学场―〈帝国〉日本のプロパガンダと女性―

『台湾愛国婦人』という文学場_表紙

着者:下冈友加
発行所:叁人社

寄赠者からのメッセージ

本书の考察対象は、日本统治下台湾刊行『台湾爱国妇人』(爱国妇人会台湾支部、1908~1916)である。この雑誌の刊行时期は第5代総督佐久间左马太による台湾山地への武力制圧「理蕃五カ年计画」に重なる。すなわち、台湾総督府が「山地讨伐」という名の戦争への后援を女性たちに求めて相当な资金と人力をつぎ込んだメディアが『台湾爱国妇人』であった。よって、本誌は台湾総督府の政策履行のためのプロパガンダとしての役割を第一义とするが、〈内地〉の着名な知识人、作家たちの寄稿も数多く、文芸総合雑誌と见まがうような相貌を持つ。本书はこの肥大化した文学场の诸相から、プロパガンダと文学、女性表象との関わりについて考究し、全集着作集未収録の新资料についても绍介を行った。

Reduplikation in indogermanischen Sprachen

Reduplikation in indogermanischen Sprachen_表紙

編著者:J. OZONO、編者:S. HISATSUGI、M. SERANGELI
発行所:叠补补谤-痴别谤濒补驳

寄赠者からのメッセージ

「重复(谤别诲耻辫濒颈肠补迟颈辞苍)」と呼ばれる语干形成法は、世界の言语に见られるが、インド?ヨーロッパ祖语では极めて生产的な形成法であった。インド?ヨーロッパ各言语に継承された重复语干は、歴史?比较言语学、文献学、言语类型论の観点から长年研究が进められてきたが、重复自体の机能は未だ十分には解明されていない。本书はこの机能の解明を目指し、インド?ヨーロッパ语比较言语学の一线で活跃する、欧米、中国、日本の研究者による论考を収めたものである。重复一般に関する考察だけでなく、サンスクリットなどのインド语、ギリシア语、アルメニア语における重复に関する论考も収録し、言语研究、古典文献研究に有益な视点を提供する一册となっている。

稲盛フィロソフィとは何かー西田几多郎と稲盛和夫の<哲学>ー

稲盛フィロソフィとは何か_表紙

着者:山内广隆
発行所:ナカニシヤ出版

Repenser la centralisation napoléonienne : les Pyrénées, 1799-1815

Repenser la centralisation napoléonienne : les Pyrénées, 1799-1815_表紙

著者:Shota Fujihara
発行所:Presses universitaires du Midi

寄赠者からのメッセージ

Depuis une trentaine d’années, plusieurs études importantes sur le Consulat et l’Empire ont vu le jour et sont en passe de renouveler l’histoire socio-politique de cette époque.
Ce livre réexamine la structure administrative centralisatrice instaurée pendant l’époque napoléonienne. La première partie, L’?tat-Nation et les notables, examine la réalité du pouvoir local. Elle traite pour cela de la sociologie des administrateurs et des notables qui composent le pouvoir local, puis elle analyse les relations entre ces notables et l’administration préfectorale. Dans la deuxième partie, L’?tat-Nation et l’ordre local, sont abordés divers domaines administratifs concernant la ? sécurité ?, ce qui amène à examiner quel type de relation de pouvoir à triple niveau, pouvoir central, pouvoir local et peuple, a été construit et comment il a donné naissance au système de gouvernement local sous le régime napoléonien.
Pour répondre à ces questions et afin de relativiser l’évidence territoriale de la France, l’auteur a choisi le département des Hautes-Pyrénées, la zone frontalière des Pyrénées étant un cas intéressant pour cette étude. 

パーニニ文法学讲义

パーニニ文法学讲义_表紙

着者:川村悠人、アダム?アルバー?キャット
発行所:株式会社 臨川書店

寄赠者からのメッセージ

古来、インドでは言叶というものに强い関心が寄せられ、さまざまな思索がなされてきました。そのようなインドが世界に夸る知的な文化遗产としてパーニニ文法学があります。纪元前5世纪から纪元前4世纪顷、北インドの地で活跃した文法家パーニニはサンスクリット语を説明する规则体系を打ち立て、のちの文法家たちはそのパーニニの规则体系をもとに精緻な哲学を展开して文法学という学问を确立しました。これがパーニニ文法学と呼ばれるものであり、サンスクリット文献を読み解くうえで必须の学问体系です。近现代言语学の祖とされるソシュールもパーニニ文法学に通じており、アメリカの大言语学者ブルームフィールドも自身の着作类の中でパーニニ文法学の方法を活用しています。本书はこのようなパーニニ文法学に対する本邦初の入门书として企図されたものです。

ブリュメール18日 革命家たちの恐怖と欲望

ブリュメール18日_表紙

着者:藤原翔太
発行所:庆应义塾大学出版会株式会社

寄赠者からのメッセージ

ナポレオンが総裁政府を打倒し権力の座についたクーデタ「ブリュメール18日」。本书ではこのクーデタを、ナポレオンが独裁を志向した结果として捉えるのではなく、むしろフランス革命の成果を守るために、改宪派の革命家たちがナポレオンを権力の座に引き上げた事件として理解し、革命家たちの视点に立って考察する。革命期に発展した民主主义を、思いどおりに制御できなかった革命家たちが、まさにその民主主义のなかから権威主义体制を形成していく过程を、派阀の动向、宪法、选挙制度、地方行政の改革をとおして明らかにする。

女性たちのフランス革命

女性たちのフランス革命_表紙

訳者:藤原翔太
発行所:庆応义塾大学出版会株式会社

寄赠者からのメッセージ

フランス革命期の女性といえば、マリー?アントワネット、オランプ?ド?グージュ、ロラン夫人、テロワーニュ?ド?メリクールなどがよく知られている。しかし本书の主役は、これまで注目されていなかった、多様な职业(教师、芸术家、公司経営者……)を営む民众层の女性たちである。彼女たちの多くが革命运动の中に引き込まれていくことで、女性の社会的?政治的解放に向けてのかつてない议论を呼び起こした。市井の女性たちが积极的に政治参加していく契机となった「女性运动としてのフランス革命史」を描きだす。

ナポレオン時代の国家と社会 辺境からのまなざし

ナポレオン時代の国家と社会_表紙

着者:藤原翔太
発行所:株式会社 刀水書房

寄赠者からのメッセージ

従来、ナポレオン体制は中央集権的な行政システムを确立したことで、ナポレオンの「独裁」を可能にしたと考えられてきた。しかし、県次元以下の行政システムの実质的な机能に関する研究はほとんどなされておらず、ナポレオン时代に构筑された统治体制の全貌は明らかになっていない。本书は、「国境=辺境」たるピレネー地方を舞台に、国家?名望家?民众の叁者が织りなす诸関係に注目し、ナポレオン时代に形成された地方统治体制の実态とその歴史的意义を明らかにする。

South Asia's Transition from Agrarian to Industrialized Economy: The Employment and Labor Market

South Asia's Transition from Agrarian to Industrialized Economy: The Employment and Labor Market_表紙

編者:Kazuo Tomozawa、Koichi Fujita
発行所:Routledge

寄赠者からのメッセージ

南アジア诸国は农业中心の経済から工业化経済へ移行する过程にあり、农业と非农业部门の成长率の格差拡大や、农民と都市住民の间の所得格差の増大が発现している。本书は16章からなり、南アジアにおける経済発展の移行过程におけるさまざまな问题を分析している。特に、インドの农业调整问题や产业部门の课题に焦点を当てる。まず、农民や农产物の取引业者、加工业者が直面する课题、特に都市部や国外で主に台头している市场の高度な需要にどのように适応したかを论じる。その后、非农业部门の発展に焦点を当て、グローバル?バリュー?チェーンの视点により主要产业の动向を分析する。最后に、农业や非农业部门と密接にかかわる労働移动や労働市场の动向を详らかにする。本书は、南アジアの経済地理学的研究において、贵重な一册となるであろう。

文学をひらく键-ジェンダーから読む日本近现代文学

文学をひらく鍵_表紙

编者:二宫智之?九内悠水子?中元さおり?大西永昭?有元伸子
発行所:鼎书房

寄赠者からのメッセージ

本书は、日本近现代文学を〈ジェンダー〉の视座から考察した论文集である。〔文学×ジェンダー〕を縦糸に、〔社会?宗教?身体?芸术〕の4つの视点を横糸に、夏目漱石から现代のゲーム文学までを読み解いた16本の论文と、1本のエッセイとで构成されている。
本书のもう一つの侧面は、执笔者が2004~2024年度の期间中に広岛大学文学研究科/人间社会科学研究科の博士课程后期に在籍し、日本近现代文学の有元ゼミにおいて共に学んだことにある。过去と现在、そして未来を结びつける新たな视点を提供すべく、各论者たちがジェンダーという「键」によって文学をひらいていった考察の轨跡を、ぜひご高覧いただきたい。

志士たちの诗想

志士たちの诗想_表紙

着者:有马卓也
発行所:広岛大学出版会

寄赠者からのメッセージ

桜田门外の変や坂下门外の変を决行した水戸志士たち、或は西郷隆盛?高杉晋作?武市瑞山といった萨长土の志士たち、そして东北米沢出身で萨长を蛇蝎の如く思っていた云井龙雄。彼らは自らの想いをどのような语句を以て汉诗中に咏み込んでいたのであろうか。本书は维新志士が残した汉诗を手がかりに、行动の原动力としての「狂」、「狂」の正当性を担保する両轮の「忠(公)」と「孝(私)」。そして行动しないことを示す「偸生」といった语に注目しつつ、彼らの诗想を明らかにする。

続 守?破?離

続 守?破?離_表紙

着者:岸田裕之
発行所:レタープレス株式会社

もっと読みたくなる!芥川龙之介

もっと読みたくなる!芥川龙之介_表紙

着者:野田康文?入江香都子?沟渕园子
発行所:作品社

寄赠者からのメッセージ

本书は、芥川龙之介の文学作品の奥深い魅力を、异なる専门领域の执笔者が多角的に炙り出そうとした研究书である。芥川の作品が国内外で今なお多くの人々に爱され、研究され続けている理由を探りつつ、「藪の中」や「秋」といった有名な作品だけでなく、あまり知られていない作品にも焦点を当てている。叁部构成で、第一部は芥川の创作方法を考察する作品论、第二部は登场人物の自己像や自意识、アイデンティティの问题を扱う作品论、第叁部は〈越境〉をテーマに比较文学の手法を用いた芥川文学论となっている。エッセイ风のコラムも収録。芥川文学をより深く理解したい一般読者から研究者まで、幅広い层に向けて书かれた一册である。

ニヒリズムと无神论论争:フィヒテと叁宅刚一

ニヒリズムと無神論論争_表紙

着者:玉田 龙太朗
発行所:晃洋书房

寄赠者からのメッセージ

「既に隈元忠敬先生が御退官なさった后に広岛大学に入学した私がフィヒテ哲学の研究に本格的に取り组み始めたのは実は京都大学大学院に进学后のことであり、広岛大学卒业时に文学部に提出した拙论はハイデッガー哲学の研究に関するものであった。この卒业论文审査に当たってくださった西洋哲学研究室?古代哲学の西川亮先生、中世哲学の水田英实先生、そして近现代哲学の高柳央雄先生から公聴会の折に赐った御助言を思い出しつつ、叁宅刚一の根源的洞察に沿って自分の若き日の考察を振り返ることは、自分に哲学研究を志した顷の热き内なる衝动を再び呼び覚ます素晴らしい契机となった。」(绪言より)
ありがとうございます。

白くぬれた庭に充てる手纸

白くぬれた庭に充てる手纸_表紙

着者:望月 游马
発行所:七月堂

アメリカ映画史入门

アメリカ映画史入门_表紙

副编集:大地 真介
発行所:株式会社叁修社

寄赠者からのメッセージ

本邦初のアメリカ映画史の本格的概説书。第滨部では、各章冒头でアメリカ映画についての各时代の动向や出来事について论じたうえで、その时代の代表的な映画监督と作品を映画史的意义とともに解説。第滨滨部では、阶级、人种?エスニシティ、ジェンダー、セクシュアリティ、宗教、家族、ジャンル、アダプテーションなど映画研究の主要テーマからアメリカ映画を考察。歴代アメリカ映画兴行収入ランキング、映画製作伦理规定、アメリカ映画研究主要文献、映画用语集といった资料も巻末に付録。

ポスト形而上学的思考としてのヘーゲル哲学

ポスト形而上学的思考としてのヘーゲル哲学_表紙

着者:硲 智树
発行所:株式会社晃洋书房

寄赠者からのメッセージ

本书の目的はヘーゲル哲学が形而上学ではなく、むしろそれを批判する「ポスト形而上学」の思考であることを论じることにある。まずはヘーゲルが现在で言うところの意味论の视点から伝统的形而上学を批判していることが指摘される。そこから、ヘーゲルの论理学は存在论でも超越论哲学でもなく、プラグマティックな全体论的意味论として理解されうること、そしてヘーゲル哲学は(弱い)概念的実在论であることが明らかにされる。さらに、ヘーゲルの「精神」が言语的実践の共同体として规范性の领域であることから、教养形成(规范の习得)の过程、道徳性から人伦への移行、ヘーゲルの行為论が、规范性の视点から解釈される。

ドイツ文学旅日记

ドイツ文学旅日记 表紙

着者:小林 英起子
発行所:未知谷

寄赠者からのメッセージ

本书はドイツ文学の作家の生诞の地や、调査で访れた北ドイツハンザ都市、ニーダーザクセン州の街、ライプツィヒ、ベルリンなど现地の様子や、诗人と文学について一般向けに缀ったものである。第1章では、ケルンの探访记が日独比较文化の视点から语られ、ドイツ留学を志す人への道案内となろう。第2~7章では、罢.マン、レッシング、ゲラート、ノイバー夫人、リヒテンベルク、ビュヒナー、ゲーテ、ケストナー、ハイネ、ブレヒト等への思いが缀られ、ドイツ文学へと诱う。补章では、大学の研究室から広岛の街へと视点を移し、ドイツ语やドイツ文学を介した観察や出来事が书かれている。口絵の他、写真多数。

戦后日本の伤跡

戦后日本の伤跡 表紙

编者:坪井 秀人
発行所:株式会社临川书店

顾炎武と平贺中南の春秋学

顾炎武と平贺中南の春秋学 表紙

训注者:野间 文史&苍产蝉辫;
発行所:明德出版社

笔罢厂顿の日本兵の家族の思いと愿い

笔罢厂顿の日本兵の家族の思いと愿い 表紙

编者:笔罢厂顿の復员日本兵と暮らした家族が语り合う会&苍产蝉辫;
発行所:あけび书房株式会社

寄赠者からのメッセージ

この本は黒井秋夫さんを中心に、復员日本兵と暮らした家族の証言と研究(当事者研究)、家族による社会文学が载せられています。黒井さんは1948年生まれで、復员兵の父亲の笔罢厂顿状态を日本政府と社会に対し告発しています。私(中村平)は「当事者として/研究する者としてトラウマを抱えた祖父と私の関係を语る」を投稿しています。「戦争ボケ」と揶揄され、あるいは戦友会で忧さを晴らすイメージの復员日本兵に対し、戦后日本社会は日本军国主义の罪责を押しつけ、自らは真相解明を怠り思考停止してきたのではないでしょうか。復员兵の暴力や无気力、奇矫なふるまいが家族の耻として语られてこなかった戦后史は、日本社会と政府の无责任と连累の所在を逆照射しています。

孝経?曾子

孝経?曾子 表紙

訳注者:末永 高康
発行所:岩波书店

寄赠者からのメッセージ

「孝は、德の本なり、教えの由りて生ずる所なり」――孔子とその髙弟曾参(曾子)が「孝」の意义を论じた『孝経』。「孝」とは何か、「孝」によってあるべき世をいかに実现できるかを语る本书は、儒家の経典の一つとして、『论语』とともに読み継がれ、东アジアの伝统的な道徳観の基底をなした。曾子学派が师の言行を伝える『曾子』を併収する。

性善论的诞生

性善论的诞生 表紙

著者:末永 高康 
発行所:国立臺湾大学


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