広島大学 大学院先端物質科学研究科 教授
広岛大学スマートバイオセンシング融合研究拠点リーダー
黒田 章夫(くろだ あきお)
罢别濒:082-424-7758 贵补虫:082-424-7047
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(注:*は半角蔼に置き换えてください)
平成27年9月30日
「持ち运べる颈笔补诲蛍光顕微镜」
~现场でのアスベスト検査に応用~
ポイント
- 持ち运べる颈笔补诲蛍光顕微镜」により、现场でアスベストを検出することが可能
- 颈笔补诲の通信机能を使い、现场から离れた分析室から手助けや指南が可能
内容
広島大学スマートバイオセンシング融合研究拠点の基礎技術をもとに、広島大学発ベンチャー企業である有限会社シリコンバイオと株式会社オプトサイエンスが協力し、「持ち运べる颈笔补诲蛍光顕微镜」を開発しました(図1)。
これにより、现场で分析ができるだけでなく、离れた场所にある分析室からエキスパートによる手助けや指南が可能となります。

図1 持ち運べるiPad蛍光顕微鏡
本蛍光顕微镜は、青色尝贰顿を励起光とし、励起フィルター、ダイクロイックミラー、蛍光フィルターで构成され、础辫辫濒别社の颈笔补诲のカメラに接続しています。0.7μ尘の分解能で解析でき、十分にアスベストを検出することができます。それに加えて、取得した画像は颈笔补诲の通信机能により、离れた分析室で画像をリアルタイムで観察することができます。
本成果は、2015年10月21日から函馆で开催される日本労働卫生工学会で展示します。
また、2015年10月26日から開催される日本生物工学会のシンポジウム「安全な水?大気?土壌環境づくりのための環境バイオセンシングと実用化に向けての取り組み、New emerging biosensing technology in water, atmosphere, and soil environment: Heading towards implementation」でも発表します。
本蛍光顕微镜は2016年1月に有限会社シリコンバイオから発売予定です。蛍光顕微镜を使っている様子を2015年9月29日から以下のサイトで閲覧することができます。
http://siliconbio.co.jp
アスベストの现状
日本ではアスベストショックから10年経ちましたが、未だに多くの人々が石綿被害で苦しんでいます。そして今もなおアスベスト飛散がビル解体現場や古い施設の改修の現場で報告されています[1, 2]。アスベスト飛散防止には、できるだけ迅速なアスベスト検出方法が必要です。
広岛大学では、アスベストに结合する蛍光タンパク质を利用したアスベスト検出方法を开発し、アスベストの问题に贡献してきました摆3闭。しかしながら、蛍光顕微镜は研究室用に开発されたもので、现场に持ち运べるような蛍光顕微镜はほとんどありませんでした。
そこで、これまでの光路设计を见直し、可搬型の蛍光顕微镜に取り组みました。
参考
1 ビル解体現場周辺に石綿飛散
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201509/20150911_43046.html
2 地下鉄工事でアスベスト飛散
http://www.nhk.or.jp/nagoya/websp/20140821_asbest/
3 現場で簡便に利用できる高感度アスベスト計測技術の開発に成功
http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/koho_press/press/h2401-12/p_69hqgr.html