大学院先进理工系科学研究科
理工学融合プログラム开発科学分野
助教 中林 雅
罢别濒:082-424-6930
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(注: *は半角@に置き換えてください)
本研究成果のポイント
- 2010年から2016年の间に、ボルネオ岛の3つの调査地で合计70台の自动撮影カメラを设置して、食肉目动物が撮影された时间をもとに、各种の活动时间帯と、その重复の程度を明らかにした。
- その结果、活动时间帯を违えることで竞合を避ける?时间的すみ分け?が见られる近縁种(ネコ科)もあれば、活动时间帯がほぼ完全に重复するもの(ジャコウネコ科)もあることが分かった。
- 动植物に配虑したエコツーリズム(注1)と称していても、野生动物がアクティビティの时间中の活动を抑制するなど、行动に悪影响を与えている可能性が示唆された。
概要
広島大学大学院先进理工系科学研究科理工学融合プログラムの中林雅助教(専門:動物生態学、熱帯生態学)らの研究グループは、ボルネオ島の食肉目動物9種の活動時間帯を分析することで、基礎生態情報の解明と共存メカニズムを考察した。そして、ボルネオ島は他地域と比較すると夜行性の食肉目動物の種数が多いことと、明確に時間的にすみ分ける同じ科に属する近縁種もいれば、まったく同じ時間帯に活動する近縁種もいることを明らかにした。本研究の結果は、生物多様性ホットスポットのひとつであるボルネオ島の生物多様性の高さの謎を解明する手がかりとなった。
本研究成果は、Scientific Reportsに、2021年10月6日18時(日本時間)に掲載されました。

図1 撮影された食肉目动物の一部。
左上から右下に:マレーグマ、マーブルドキャット、マレーヤマネコ、ビロードカワウソ、キエリテン、オビリンサン、ビントロング、パームシベット、マレーシベット

図2 本研究での活动时间帯に基づく日周活动性の定义
用语解説
(注1) エコツーリズム:自然や文化など地域固有の魅力を観光資源として、その保全と持続可能な利用を目指す旅行の仕組み。
论文情报
- 掲載誌: Scientific Reports
- 論文タイトル: Temporal activity patterns suggesting niche partitioning of sympatric carnivores in Borneo, Malaysia
- 著者名: Miyabi Nakabayashi*, Tomoko Kanamori, Aoi Matsukawa, Joseph Tangah, Augustine Tuuga, Peter Titol Malim, Henry Bernard, Abdul Hamid Ahmad, Ikki Matsuda, Goro Hanya (*責任著者)
- DOI: 10.1038/s41598-021-99341-6
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