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2025年3月7日、国際協力機構(JICA)、国連開発計画(UNDP)、広島大学の共催により、「アフリコンバース2025 第1回 Innovating Together~日本とアフリカの学術協力の未来を築く~ 」が東広島キャンパスミライクリエで開催されました。
JICAとUNDPは、2020年よりTICAD(アフリカ開発会議)およびアフリカ開発をテーマとした対話型イベント「AFRI CONVERSE(アフリコンバース)」を全国各地で共催しています。このイベントは、過去のTICADで取り上げられた開発課題のフォローアップを行うとともに、2025年に横浜で開催予定の TICAD 9 に向けた議論を促進することを目的としており、国内外からの幅広い参加が期待されています。
通算21回目となる今回は、アフリカとの学术协力をテーマとした対话型イベントとして、広岛大学で初めて开催され、対面约50名、オンライン约200名の参加がありました。&苍产蝉辫;
会は、本学の学生?教職員、地域の方が集まる中、UNDP アフリカ局 TICAD連携専門官 近藤千華氏の進行のもと、和やかに開会しました。広島大学 金子慎治理事?副学長(グローバル化担当)は、挨拶のなかで、現在アフリカ30カ国から約120人の留学生が本学で学んでいることや、20年以上にわたりJICAと連携し人材育成をおこなっているについて绍介。また、昨年11月に、世界の大学で初めて アフリカ連合(AU)パンアフリカン大学と大学間国際交流協定を締結し、学生の受け入れを开始する予定であることに触れ、今后もアフリカとの教育?研究交流をさらに推进していく考えを示しました。
続いて、UNDPアフリカ局のチーフエコノミスト Raymond Gilpin氏 をモデレーターに迎え、「日本とアフリカの大学間連携の現状と課題、今後の展望」というテーマでパネルディスカッションが行われました。
JICA人間開発部次長の上田 大輔氏は、日本政府/JICAによるアフリカ支援の一例としてエジプト日本科学技術大学を紹介するとともに、日本の大学と同大学を含むアフリカの大学が共同で教育?研究を進める大きな枠組みを推進していく旨紹介しました。
その後、本学からの登壇者からは、アフリカとの連携に関する取り組みや課題について発表を行いました。新福洋子 教授(医系科学研究科 国際保健看護学)は、日本の学生がザンビアやマラウイで医療実習を行うプログラムを紹介し、アフリカの医療人材を育てるだけでなく、日本の若手研究者も国際的な視野を持つことが出来たと、学術協力の成果を強調しました。
大学院生の眞鍋さん<左>とNakayenga 助教<右>
また、本学の留学プログラムで、マラウイに留学をした眞鍋志野さん(人间社会科学研究科博士課程1年)は「留学を通じ、自分の意見をしっかり伝えることの大切さを学んだ。オンラインからでもいい、日本の学生がもっとアフリカについて知る機会があれば」と異文化交流の重要性を訴えました。ウガンダ出身のJoyce Justine Nakayenga 助教(先进理工系科学研究科)は、アフリカ人留学生らが帰国後に活躍できる環境の整備という課題に触れ、奨学金やインターンシップなどの支援体制を充実させていく必要がある、と自身の日本留学経験を交えながら語りました。
オンラインでは、昨年本学を訪問したパン?アフリカ大学のLosenge Turoop教授も登壇。本学とアフリカ連合(パンアフリカン大学)との協定への期待を語り、「欧米の大学のように、日本の大学との共同研究の枠組みも整備することが必要」と両国の連携拡大に向けた支援強化を訴えました。
その后の质疑応答では、アフリカ人留学生とパネリストで帰国后のキャリアに関する课题などについて活発な意见交换が行われました。

最后には、闯滨颁础アフリカ部次长の上野修平氏から、闭会挨拶として、今年8月の罢滨颁础顿9およびそれ以降に向けて大学间交流の议论や取组みを进めていきたい旨説明がありました。今回のセミナーは、日本とアフリカの大学连携の可能性が大きく広がる场となりました。
<左から>
- UNDPアフリカ局 チーフエコノミスト Raymond Gilpin氏
- 眞鍋志野さん(人间社会科学研究科博士課程1年)
- Joyce Justine Nakayenga 助教(先进理工系科学研究科)
- 新福洋子 教授(医系科学研究科 国際保健看護学)
- JICA人間開発部次長 上田 大輔氏
- JICAアフリカ部次長 上野修平氏
関连记事
広岛大学グローバル化戦略グループ