
等身大の広大生の声を入学希望の方にお届けするコーナー『広大生、先辈インタビュー』。第31回は、広島県福山市銀河学院中高等学校出身の教育学部3年?壬生川 奏美(ミブカワ カナミ)さんです。フィギュアスケートの全国大会に出場したこともある実力の持ち主壬生川さんに、AO入試ならではの苦労や広大の授業、フィギュアスケートの活動について聞きました。
広大を受験しようと决めたきっかけを教えてください。
実家が広岛なので、ここから离れたくないという気持ちが大きかったのですが、大きな决め手はやはりオープンキャンパスですね。教育学部の説明会に参加したのですが、「大学に行けば行くほど、ばかになる」と思い切ったことを言う先生がいて。もちろん、いい意味で「ばかになる」ということなのですが、高校生だった私はあまりにも意外な言叶に耳を疑いました。でも、どんどん话にのめり込んで、「ここで学びたい」という思いが强くなりました。実は、その先生が今のチューターなのですが(笑)。もう一つ参加して気づいたのは、先生や职员の方の笑颜が印象的で。大学全体がキラキラしている印象を受けましたね。
実际にキャンパスで见て、闻いたことが受験につながったんですね。教育学部を选んだのには、どんな理由があるのですか?
私は昔から子どもと接するのがとにかく好きで。子どもって、ちょっとのきっかけですごく能力が伸びますよね。子どもたちの可能性を引き出せる先生になれたら、素敌なことだなぁと。そんな思いから教育学部を选びました。
教育学部の中でも英语系のコースを选んだのは、海外旅行がきっかけですね。英语を実际にしゃべってみて、「あっ、通じた!!」っていう感覚が嬉しすぎたんです。ますます英语が好きになって、大学でもっと究めたいと思うようになりました。
受験勉强はいつごろから始めましたか?
高校3年生の6月くらいだったかと思います。他の受験生よりは遅いかもしれません。というのも、私は幼稚园の顷からずーっと、フィギュアスケート渍けの生活をしていて、遅い时は夜の2时まで练习していました。なので、勉强は必要最低限しかやる余裕がなくて。その分、授业を真面目に受けて、分からないことは授业中に积极的に先生に闻くようにしていました。时间がないので、フィギュアスケートの练习に行く车の中で勉强することも多かったです。
フィギュアスケートで得たことは、受験の时に何か役に立ちましたか?
私は础翱入试を受けたので、面接で特に役立ったと思います。フィギュアスケートは、常に人の视线を感じながら演技をするし、どんなにしんどくても笑颜で滑らなくてはいけません。フィギュアで味わった紧张感や磨いた表现力のおかげで、メンタル面は问题なかったと思います。

「フィギュアスケートで锻えたメンタルが础翱入试でも役立った」と壬生川さん
笔记试験は何に力を入れて勉强していましたか?
英语の自由英作文が难しかったので、力を入れました。もちろん単语を覚えたり、たくさんの本や新闻を読んだりしていましたが、过去问を解くことを一番やりました。広岛大学の础翱入试の过去问をひたすら解いて、先生に添削してもらったり、一绪に解答を考えたりしていました。
现在は主にどんな勉强をしていますか?
留学や教育実習が終わり、今は「教育法規」「教職教養」など教員採用試験に向けた勉強に取り組んでします。在学中に痛感したのは、子どもに対する指導では体を使って表現することが大切だということです。トータル?フィジカル?リスポンス(Total Physical Response)と呼ばれる、身体の動きを通して「聞くこと」の能力を発達させる方法も現在研究されています。卒業論文の執筆はまだ少し先ですが、先行研究を基にして、「体の動き」「ジェスチャー」を指導法に関連付けた提言をまとめられたらなと思っています。
留学や教育実习について详しく闻かせてください。
留学は、私の所属している英语文化系コースの留学プログラムを利用して、イギリスのエディンバラ大学に约6カ月留学しました。留学先で取得した単位が広大の単位として认めらえるので、卒业时期をずらさずに留学することができました。エディンバラ大学では教育に関する授业はもちろん、いろんな国から集まった留学生と政治や社会问题などについてディスカッションする「アカデミックイングリッシュ」と呼ばれる授业も経験しました。
イギリス エディンバラ留学中の記念ジャンプ!
教育実习には、3年生の10月に行きました。1カ月で10回分の授业案を作成し、実际に授业をするのは本当に大変でした。でも、「声が小さい」「表情がない」「自信がなさそうにしている」そんな先生は生徒も嫌だろうなと思って、「笑颜でハキハキと、自分に自信を持つ」をモットーに、生徒が主体となる授业を目指して顽张りました。
一绪にいる生徒が明るく元気になれそうな先生ですね。休日や授业が终わった后は何をよくしていますか?
大学に入ってからもフィギュアスケートを続けています。休日しかスケートリンクでの练习ができないので、平日はランニングをするなど主に体力を强化しています。ちょっと変わったトレーニングもしてみたくて、空手道部で稽古もしました。空手は真颜で取り组むスポーツなので、笑颜を见せるフィギュアスケートとは真逆なんですよ。普段とは全然违うことをするのは新鲜でしたし、チャレンジしてみて表现力も付いたような気がします。
屋外スケートリンクでの练习の模様
去年の西日本インカレでは7位に入赏
冬季国体 広島県代表総合9位に入賞
その他に、広大に入って、「変わったな」「成长したな」と思うことはありますか?
そうですね…。たくさんの人と関わることで、自分の知识や考え方に固执することがなくなったような気がします。育った环境や趣味が异なる友达や先生の话を闻くことができて、视野が広がりました。また、教育学部で学んだ事例や理论を実际のスケートの指导に活かすこともできました。
今后の目标や梦を教えてください。
今の目标は、小学校の先生になることです。小学校の先生なら、自分のクラスの子どもと、一日ずっと一绪に过ごすことができて、彼らの成长を近くで见守れると思うので。絵本の読み闻かせをする机会もあるのかなと思って、絵本の読み方の练习もはじめました。镜を见ながら、ゆっくりと表情豊かに、大きな声を意识しています。

「小学校の先生になる」と今の目标を语る壬生川さん
どんな先生になりたいですか?
児童が楽しんで学校に来てくれるように、いつでも笑顔を絶やさない先生になりたいですね。また、謙虚な姿勢を忘れず、人の痛みがわかる人になりたいと思います。ちょうど今、地元で小学生を対象にしたスケート教室の先生を務めていて、小学生やその保护者の方と接する機会が多いので、なおさら小学校の先生になりたいという熱が高まっています。うまくできなかった子ができるようになって、笑顔で「ありがとう」と言ってくれた時の喜びが、私が夢に向かう原動力となっています。
最后に、未来の広大生へのメッセージをお愿いします!
広大は想像している以上にとても素晴らしい大学です。今はしんどいかもしれないですが、大学生活をしっかりと楽しめるように顽张ってください。応援しています。
それから、勉强だけではなく、自分の特技を何か持っていた方がいいと思います。例えば、「朝早く起きられること」とか「読书が大好き」とか、小さな特技でいいと思います。自分の息抜きになるようなものや、これだけは他の谁にも负けないというものを持っておくと、自分の力になるはずですよ。

2017年1月6日 記事?写真/広報グループ(G、i)
取材場所/教育学部講義室