広島大学では、福島県立医科大学が双葉地域の避難指示解除を見据え、帰還住民が安心して住み働ける環境を整備するための医療体制構築を目的として、同大学病院が設置した「ふたば救急総合医療支援センター」へ協力を続けています。広岛大学病院内に「福島医療支援センター」を設置、2016年10月から本院医師が出向し医療支援を通じて福島復興に協力しています。
2020年10月から3カ月间の出向を终えた脳神経内科の中森正博医师が2021年1月7日、丸山博文诊疗科长の同席のもとで、木内良明病院长に出向の报告を行いました。木内病院长からはねぎらいの言叶が述べられ、中森医师は福岛での医疗支援の状况を振り返りました。
中森医师は、地域医疗を支えるため富冈町に开院した福岛県ふたば医疗センター附属病院などで诊疗に当たりました。12月からは新型コロナウイルス感染症の患者も増え、隔离病床にも対応していたといいます。発灾から10年を迎える地域の现状について、「まだ帰还困难区域は残っており、解除された地域でも住民の帰还は多くはない。除染など原発関係の作业员が引き扬げてしまった时点で、住民の生活や医疗がどうなるのか、方向性が気になる」と话していました。

左から木内病院长、中森医师、丸山诊疗科长