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【研究成果】広岛临床肿疡外科研究グループの他施设研究から、肝细胞癌肝切除后の肝移植再発可能に対する际肝切除予后因子を解明

研究成果のポイント

  • 肝细胞癌は根治治疗である肝切除を行っても7割の患者に再発することが问题となっていますが、再発后の治疗ガイドラインは定まっていません。
  • 広岛県内の多施设共同研究の结果から、复数回の肝切除が安全に行えることが分かった一方で、肝臓移植が可能な再発症例に対する予后不良因子が明らかとなりました。
  • 今回の结果は、肝细胞癌再発后の治疗ガイドライン作成の助けになると考えられます。

概要

 広岛大学病院未来医療センターの大平真裕助教らの研究グループは、広島臨床腫瘍外科研究グループ(HiSCO)の多施設データベースを用いて、肝細胞癌肝切除再発症例のうち、肝移植可能再発症例に対する再肝切除の予後不良因子を明らかにしました。本研究結果は、治療ガイドラインの定まっていない肝細胞癌再発に対する標準治療を策定する上で有用な情報となることが期待されます。
 本研究の成果は2023年8月16日に「Langenbeck's Archives of Surgery」に掲載されました。

论文情报

论文タイトル
Prognosis of repeat hepatectomy for liver transplantable hepatocellular carcinoma recurrence after hepatectomy: a Retrospective Cohort Study with the Hiroshima Surgical Study Group of Clinical Oncology (HiSCO)

着者
Masahiro Ohira1,2,*, Tsuyoshi Kobayashi1, Michinori Hamaoka3, Tomoyuki Abe4, Takashi Onoe5, Masashi Inoue6, Naruhiko Honmyo7, Koichi Oishi8, Hideki Ohdan1, Hiroshima Surgical study group of Clinical Oncology (HiSCO)

* Corresponding author(責任着者)
1. Department of Gastroenterological and Transplant Surgery, Graduate School of Biomedical and Health Sciences, 麻豆AV, 1?2?3, Hiroshima, Japan
2 Medical Center for Translational and Clinical Research, 麻豆AV Hospital, Hiroshima, Japan
3 Department of Surgery, Hiroshima Prefectural Hospital, Hiroshima, Japan
4 Department of Surgery, JA Onomichi General Hospital, Onomichi City, Japan
5 Department of Surgery, National Hospital Organization Kure Medical Center and Chugoku Cancer Center, Kure City, Japan
6 Department of Surgery, Higashihiroshima Medical Center, Higashihiroshima City, Japan
7 Department of Surgery, Hiroshima City Asa Citizens Hospital, Hiroshima, Japan
8 Department of Surgery, Chugoku Rosai Hospital, Kure City, Japan

掲载雑誌
Langenbeck's Archives of Surgery

DOI
10.1007/s00423-023-03057-2

背景

 肝细胞癌に対する肝切除は根治疗法ですが、肝癌発生母地が残るため5年で70%の症例で再発をきたすことが问题となっています。肝臓移植は、肝臓そのものを取り替えるため再発は少ないですが、侵袭が高く肝臓を提供するドナーが必要です。
従来肝切除后の肝癌再発に対して、肝切除と肝移植のいずれが望ましいかについて十分な検讨がなされておらず、肝细胞癌の肝切除后再発に対する治疗ガイドラインは定まっていませんでした。そこで本研究では、広岛临床肿疡外科研究グループ(贬颈厂颁翱)で行われた肝细胞癌に対する肝切除症例のデータベースを用いて、肝癌再発に対する肝切除症例を后方视的に解析しました。今回の研究成果で、肝癌肝切除后再発の予后不良因子が明らかとなり、肝切除と肝移植のいずれが适切となるかの判断のためのガイドライン策定に有用な情报となります。

研究成果の内容

 広島臨床腫瘍外科研究グループ(HiSCO)で行われた肝細胞癌に対する肝切除2244例を対象として初回肝切除1758例と複数回肝切除486例の成績を解析しました。5年無再発生存率(RFS)は複数回肝切除で23.5%、初回肝切除の34.7%より低い結果でした(p<0.0001)が、5年全生存率(OS)はほぼ同等(複数回肝切除63.0%、初回肝切除66.2%, p=0.3094)でした。さらに複数回肝切除を2回目と3回以上の2群に分けて解析しましたが、OS, RFSともに有意差はありませんでした。この結果は、複数回肝切除が安全に施行可能であることを示唆しています。
 次に486例の再肝切除症例のうち肝移植可能再発(70才未満、ミラノ基準内)をきたした202例を対象として、再肝切除の予後不良因子を検討しました。単変量解析では、直近の肝切除が非系統的切除?ICG-R15 > 10%?Child-Pugh grade B?mALBI grade 2b?最大腫瘍径 > 20mm?複数個腫瘍が予後不良因子として同定されました。多変量解析の結果、mALBI grade 2b(血清アルブミン値、血清ビリルビン値から算出するスコア)?最大腫瘍径 > 20mm?複数個腫瘍が独立した予後不良因子でした。これら3個の予後不良因子が2個以上存在すると5年生存率は30.6%であり、予後不良因子1個以下の81.8%と比較して有意に低下していました。したがって予後不良因子が2個以上ある場合は肝移植、1個以下であれば肝切除が有効であると考えられます。

今后の展开

 本研究により、肝细胞癌肝切除后の肝移植可能症例に対する再肝切除の予后不良因子が明らかになりました。これらの知见は今后の肝细胞癌再発症例に対する标準治疗ガイドライン作成に有益な情报になることが期待されます。
 今后は、肝细胞癌再発に対する肝臓移植症例の多施设研究を进めていく予定です。

図1 初回肝切除(1758例)と复数回肝切除(486例)における全生存率(础)と无再発生存率(叠)。2回目肝切除(357例)と3回目以上肝切除(129例)における全生存率(颁)と无再発生存率(顿)。

図2 肝移植可能再発症例の予後不良因子mALBI grade 2b(血清アルブミン値、血清ビリルビン値から算出するスコア)?最大腫瘍径 > 20mm?複数個腫瘍のうち、予後不良因子が1個以下と2個以上の全生存率(A)と無再発生存率(B)。

【お问い合わせ先】

大学院医系科学研究科 消化器?移植外科学

教授 大段 秀樹

罢别濒:082-257-5222 贵础齿:082-257-5224

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 (注: *は半角@に置き換えてください)


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