あ行
牛乳の安定生产を目指して
生物圏科学研究科 磯部 直樹 准教授
【好きな言叶】
特になし
??【休日の过ごし方】
自宅の家庭菜园での野菜作り、纸製立体构造物の作製
【お気に入りの场所】
最近では、ライトアップした东京タワー。下から见上げると、とてもきれいでした
【最近の「いいね!」】
公共交通机関で移动すること
【専门を説明するキーワード】
牛乳、炎症、免疫、乳房、抗菌ペプチド
【今、取り组んでいる研究】
牛の乳房炎に関する研究に取り组んでいます。乳房炎にかかると乳量が减り、品质の低下を招き出荷停止になることや、悪化すると死に至ることもあり、その损害は日本だけでも年间约800亿円と言われています。これらを防ぐために、乳房で细菌を杀す抗菌ペプチド(体内で作られる抗菌性物质)の働きに注目しています。抗菌ペプチドに関する研究を进め、畜产农家が安心して牛乳を出荷できる环境を整えたいと考えています。
■1969年生まれ ■山口県出身
■みずがめ座
■広岛大学大学院生物圏科学研究科博士课程后期修了。博士(农学)広岛大学。本学国际协力研究科助手、生物圏科学研究科助教授を経て、07年から现职。専门は家畜生体机构学。
(第97号?2018年12月取材)

云は何からできているの?
生物圏科学研究科 岩本 洋子 助教
【好きな言叶】
洋々
??【休日の过ごし方】
実家(呉)に帰って美味しい鱼を食べる
【お気に入りの场所】
呉の高台から眺める造船所
【最近の「いいね!」】
大学构内の红叶が予想外に綺丽だったこと
【専门を説明するキーワード】
海洋、エアロゾル、物质循环、云、気候影响
【今、取り组んでいる研究】
大気中に浮游する微粒子(エアロゾル)の研究を行っています。エアロゾルは云粒の核になります。言い换えると、エアロゾルが无いと云はできないし、雨も降りません。エアロゾルが云粒の核になれるかどうかは、その大きさや成分によって决まります。エアロゾルの気候影响を把握するためには、さまざまな场所でエアロゾルの物理?化学特性を计测する必要があります。最近は、特に海洋起源のエアロゾルについて调べています?今年の夏はバンクーバーからハワイまで航海して调査を行いました?
■1981年生まれ ■広岛県出身
■みずがめ座 ■A型
■东京大学大学院理学系研究科博士课程修了。名古屋大学、金沢大学で研究员、东京理科大学理学部嘱託助教を経て、17年から现职。専门は大気海洋化学。
(第84号?2017年11月取材)

植物も人も、适度なストレスが効果的?
【好きな言叶】
人生のらりくらり
??【休日の过ごし方】
酒をたしなむ(特に琥珀ヱビス)
【お気に入りの场所】
塩性湿地や汽水域に自生する野生植物群落。特に北海道や冈山で见られるアッケシソウの红叶は綺丽
【最近の「いいね!」】
海外に共同研究者が増えたこと。寝食共にするフィールド调査は楽しいです
【専门を説明するキーワード】
植物生产、环境ストレス、塩害、减肥栽培、植物生育促进细菌
【今、取り组んでいる研究】
塩害は世界の农耕地の20%に拡がる环境问题です。塩が表土に堆积すると通常の植物は育たなくなりますが、このような环境でもたくましく育つイネの开発を行っています。また、植物に薄い海水を吸わせると、塩が适度なストレスとなり逆に生育が良くなることが分かってきました。この仕组みを解明し、将来は塩を使った农业を展开できないかと日々奋闘しています。
■1975年生まれ ■大阪府出身
■おひつじ座 ■翱型
■名古屋大学大学院生命农学研究科博士课程后期修了。フィリピン国际イネ研究所、米国テキサスA&M大学などを経て、15年から现职。専门は植物栄养生理学、环境微生物学。
(第85号?2017年12月取材)
あらゆる生き物が共生できる环境に
生物圏科学研究科 大塚 攻 教授
【好きな言叶】
赤诚、祈り
??【休日の过ごし方】
読书、プランター野菜?洋兰の世话、ハムスター?热帯鱼の世话、散歩
【お気に入りの场所】
奥入瀬渓流、ロンドン、フィレンツェ、グランドキャニオン、アユタヤ、ハーロンベイ
【最近の「いいね!」】
复数の知人の就职や学会赏受赏が决まったこと、国立自然史博物馆设立準备委员に指名されたこと
【専门を説明するキーワード】
プランクトン、コペポーダ、共生、深海、进化
【今、取り组んでいる研究】
広岛県では、ほぼ絶灭状态にあるカブトガニの保全に取り组んでいます。条例で保护してもらえるよう働きかけたり、シンポジウムなどを开いて启発活动も行っています。また、海洋生物の多様性に関して、アジアや欧米の国々と共同研究を推进しています。帰国した教え子たちとの交流から、どんどん活动が広がっていくのを感じます。
■1959年生まれ ■東京都出身
■てんびん座 ■B型
■京都大学大学院理学研究科博士後期課程中途退学。農学博士( 東京大学)。本学生物生产学部助手、助教授を経て、05年から現職。専門は海洋プランクトン学、海洋共生生物学、保全生態学。
(第89号?2018年4月取材)
さ行
钓り饵の外来种问题に取り组む
生物圏科学研究科 斉藤 英俊 准教授
【好きな言叶】
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ(空也上人)
【休日の过ごし方】
子どもと猫カフェ、钓り
【お気に入りの场所】
音戸の瀬戸。桜や红叶を见ながらの钓りは最高
【最近の「いいね!」】
子供の顷に游んだ「戦国武将ゲーム」を実家の押入れで発见し、大変懐かしかったこと(现在オークションで人気のよう)
【専门を説明するキーワード】
生态学、底生动物、钓り饵、外来种
【今、取り组んでいる研究】
钓り饵として利用される、エビ类などの底生动物の生态を研究しています。现在约20种が国外から输入されており、钓り人が余った钓り饵を投弃するなどが原因で、日本の河川に外来种(淡水エビ类)の侵入が拡大していることが新たに分かってきました。全国各地で调査を続け、どこにどんな外来种がいて、そのライフスタイルが生态系にどんな影响を及ぼすかを解明したいと考えています。
■1968年生まれ ■広岛県出身
■おひつじ座
■広岛大学大学院生物圏科学研究科博士课程前期修了。博士(农学)広岛大学。本学助手、助教を経て、11年から现职。専门は水族生态学。
(第99号?2019年2月取材)

生物エネルギー获得の仕组みを知る
生物圏科学研究科 三本木 至宏 教授
【好きな言叶】
文章を书くことによってしか、顺序立ててものを考えられない(村上春树)
??【休日の过ごし方】
近くの美术馆でぼーっとする
【お気に入りの场所】
矢沢永吉ライブ当日の日本武道馆
【最近の「いいね!」】
ミュシャの「スラヴ叙事诗」全作品を见たこと
【専门を説明するキーワード】
微生物、蛋白质、エネルギー代谢、発酵、深海
【今、取り组んでいる研究】
生き物はエネルギーを得て、その命を维持することができます。私は、地球上の様々な环境に生息する微生物がエネルギーを获得する仕组みを蛋白质レベルで知りたいと考えています。特に最近は、食品加工に有用な蛋白质を作っていると考えられている深海微生物に兴味があります。発酵现象もエネルギー获得の一形态であり、それを食品产业に活かす道筋も考えています。
■1962年生まれ ■東京都出身
■おひつじ座 ■翱型
■东京大学大学院农学系研究科博士课程修了。オックスフォード大学博士研究员、大阪大学助手、本学助教授などを経て、11年から现职。専门は微生物学と蛋白质科学。
(第83号?2017年10月取材)

卵というゴールにラストスパートする精子
生物圏科学研究科 島田 昌之 教授
【好きな言叶】
すべて定められた时がある
?【休日の过ごし方】
15キロから20キロのランニング
【お気に入りの场所】
広岛の川沿いの游歩道。桜も新緑もお勧め。
【最近の「いいね!」】
自分の开発したブタ人工授精技术を利用して生产された豚肉をスーパーの店头で频繁に见るようになったこと
【専门を説明するキーワード】
生殖补助医疗(不妊)、家畜の繁殖技术、内分泌、卵、精子
【今、取り组んでいる研究】
自分たちの基礎研究成果を実用化技術に転用することです。現在AMED のプロジェクトで、マウスの卵巣機能低下を分子生物学的に解明し、ヒトの高度生殖補助医療への応用を研究しています。また精子の受精までの運動メカニズムを解明し、持続的に運動できる高性能な人工精液を発明しました。これにより繁殖率を大幅に改善した新たなブタの人工授精法を開発し、国内外への普及を行っています。
■1973年生まれ ■宮城県出身
■翱型
■広岛大学大学院生物圏科学研究科博士课程前期修了。博士(獣医学)山口大学。99年本学助手、04年米国ベイラー医科大学客员研究员、06年本学助教授、17年から现职。専门は生殖内分泌学。
(第79号?2017年6月取材)
た行
日本の鶏の良さ、ぜひ味わって
生物圏科学研究科 都築 政起 教授
【好きな言叶】
百尺竿头进一歩
??【休日の过ごし方】
大概は仕事しています
【お気に入りの场所】
約2000 羽のニワトリやウズラを飼育する日本鶏保護増殖舎とその周辺
【最近の「いいね!」】
特にスポーツ界で、世界トップクラスの日本人の若者が続々と出て来ていること
【専门を説明するキーワード】
ニワトリ、QTL 解析、突然変異、遺伝的類縁関係、品種
【今、取り组んでいる研究】
私たちがスーパーで見かける卵や鶏肉は、実はほとんどが、元をたどると外国産。私は、世界に負けない「おいしい」国産鶏を作るため、ニワトリの染色体を分析し(QLT 解析)、産卵性や産肉性をつかさどる遺伝子の位置(遺伝子座)を突き止めようとしています。遺伝子の位置が分かれば、もっと卵を産むようになど、品種改良につながります。国産鶏の卵?鶏肉のおいしさをもっと皆さんに知ってもらえたらうれしいです。
■1958年生まれ ■高知県出身
■名古屋大学大学院农学研究科博士课程后期课程修了。农学博士(名古屋大学)。大阪府立大学助手、本学生物圏科学研究科助教授などを経て、04年から现职。
(第95号?2018年10月取材)
植物の表皮细胞分化の仕组みを突き詰める
生物圏科学研究科 冨永 るみ 准教授
【好きな言叶】
一期一会
??【休日の过ごし方】
映画観赏など、家でのんびり
【お気に入りの场所】
叁景园(叁原)の紫阳花。年を通して季节の花の催しがあり、花が好きなのでよく访れます
【最近の「いいね!」】
东広岛キャンパスの雪景色。まだ谁の足跡もついていない一面の新雪に惹かれます
【専门を説明するキーワード】
植物、表皮、根毛、细胞分化、転写因子
【今、取り组んでいる研究】
植物の根毛や叶のトライコーム(叶毛)は、ある遗伝子の働きにより、根や叶の表皮细胞が分化してできる器官です。この遗伝子が働くためのスイッチとなるタンパク质「転写因子」に注目し、植物の表皮细胞分化の仕组みの解明に取り组んでいます。将来的には、根毛やトライコームの量?机能を强化した「身を守る力が高い叶」や「吸収力に优れた根」など、农业作物へ応用したいと考えています。
■1967年生まれ ■宮崎県出身
■おひつじ座&苍产蝉辫;■叠型
■京都大学大学院农学研究科博士课程后期修了。理化学研究所研究员、宫崎大学助教、本学讲师などを経て、18年から现职。専门は植物分子生物学。
(第87号?2018年2月取材)
は行
酵素の力で、ストレス解消!
生物圏科学研究科 藤川 愉吉 講師
【好きな言叶】
花鸟风月
??【休日の过ごし方】
家で、庭で、気の向くままにゆったり过ごします
【お気に入りの场所】
龙泉寺(白滝山、叁原市)の岩の上。絶景が広がっています
【最近の「いいね!」】
妻が园芸を楽しんでいる庭で、最近バラやユリなどの花が咲き始めたこと。ブルーベリーがそろそろ収穫时期です
【専门を説明するキーワード】
酵素、代谢、环境ストレス、植物
【今、取り组んでいる研究】
植物は环境ストレス(强い光や乾燥など)を受けると、その体内で活性酸素が作られ、植物の生长を妨げてしまいます。研究では、この活性酸素の除去に関わっている植物の酵素に着目し、その性质や、いつどこでどのように作られるのかを解明しようとしています。応用的には食粮?环境问题解决の一つの方策として、酵素の働きを上手く利用してストレスに强い植物を作ろうと考えています。
■広岛県出身
■広岛大学大学院生物圏科学研究科博士课程后期修了。本学生物圏科学研究科助教を経て、12年から现职。専门は酵素化学、植物生化学、分子生物学。
(第91号?2018年6月取材)
や行

食品の知られざる効能で、人々の健康に贡献
生物圏科学研究科 矢中 規之 准教授
【好きな言叶】
人の縁。人间到る処青山有り
??【休日の过ごし方】
爱する妻子と游びたいと思いつつ、実际は海上で钓り糸を垂らしています
【お気に入りの场所】
冲から眺める瀬戸内海の无人の岛々
【最近の「いいね!」】
被灾直后にも関わらず、共同研究の无事を気にかけていただいた熊本の研究者の方々。感谢の気持ちは今も忘れません
【専门を説明するキーワード】
ニュートリゲノミクス、肥満、食品の机能性、栄养素の代谢
【今、取り组んでいる研究】
肥満や糖尿病などの生活习惯病の発症や老化のメカニズムと食环境との関係性を研究中。最近、肥満脂肪组织の炎症を体外から光で観察できるマウスの作製に成功し、食品の効能を可视化できる方法を见出しました。将来は、食品の中からメタボや筋肉萎缩に効果のある素材を见つけて、『せとこまち』に続く、地元公司とのコラボ商品が作れたら素敌ですね。
■1965年生まれ ■福岡県出身
■いて座 ■翱型
■京都大学大学院農学研究科修士課程修了。博士(農学)京都大学。製薬企業研究所を経て、01年本学生物生产学部助教授、07年から現職。専門は分子栄養学。
(第78号?2017年5月取材)
脳はどうやって心をつくるのか
生物圏科学研究科 吉田 将之 准教授
【好きな言叶】
适当
??【休日の过ごし方】
工作(仕事で使う物を中心に、家具の修理など。最近、子どもの目覚まし时计を、他の部屋に行ってボタンを押さないと止まらないように改造しました)
【お気に入りの场所】
比婆连山の立乌帽子山
【最近の「いいね!」】
形と色がトカゲの卵にそっくりなキャンディーを见つけたこと
【専门を説明するキーワード】
感情、学习、心、脳
【今、取り组んでいる研究】
动物の1器官である脳が、どのように心をつくりだしているのかを、生物学的な方法论や実験観察を通じて理解したいと考えています。身体が反応する里には必ず心があるはずで、鱼类を使って「意识の芽生え」のような状态の下地になっている脳机能を明らかにしたいと思います。昨年は、研究内容や実験の様子などを绍介した『鱼だって考える』(筑地书馆)を执笔しました。
■茨城県出身
■広島大学大学院生物圏科学研究科博士課程後期修了。博士(学術)広島大学。本学生物生产学部講師、ブリストル大学研究員などを経て、96年から現職。専門は生物学的心理学。
(第93号?2018年8月取材)
わ行

植物の持つ能力で持続的な农业の発展へ
生物圏科学研究科 和崎 淳 教授
【好きな言叶】
初志贯彻
??【休日の过ごし方】
夏はダイビング、冬はスキーを楽しみにしています
【お気に入りの场所】
ダイビングで见るパラオの海
【最近の「いいね!」】
硫黄泉の近傍にある强酸性土壌に生息する植物が面白い
【専门を説明するキーワード】
植物、根圏、リン
【今、取り组んでいる研究】
植物の生育に必要なリンは土壌中の金属と结合する等の要因で多くは吸収できない形になっています。これを吸収することができる能力の高い植物が宫岛など中国地域に存在することがわかってきました。分子的、生理学的な切り口だけでなく、土壌を分析する泥臭い研究手法も活用し、リンをはじめとする养分の乏しい土地でも强く生育する植物のメカニズムの解明に取り组んでいます。乏しい养分でも栽培できて美味しい新种の农作物の开発など、资源の枯渇が悬念される日本において持続的な农业の発展につなげたいです。
■1972年生まれ ■千葉県出身
■うお座 ■A型
■北海道大学大学院農学研究科博士課程修了。日本学术振兴会特别研究员等を経て、07年本学生物圏科学研究科准教授、16年から現職。専門は植物栄養学?土壌微生物学。
(第81号?2017年8月取材)