広島大学大学院统合生命科学研究科 助教 田中 若奈
TEL:082-424-7927 E-mail:wakanat*hiroshima-u.ac.jp(*を@に変換してください)
広島大学大学院先进理工系科学研究科 准教授 橋本 涼太
TEL:082-424-7785 E-mail:ryotahashimoto*hiroshima-u.ac.jp(*を@に変換してください)
(赏状等伝达后に越智学长と)
令和4年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において、広島大学大学院统合生命科学研究科 助教 田中若奈と同大学院先进理工系科学研究科 橋本涼太が「若手科学者賞」を受賞することが決定しました。
表彰式は、4月20日(水)に文部科学省にて実施されます(本学の受赏者は出席しません)。
【受赏者】
田中 若奈(広島大学大学院统合生命科学研究科 助教)
【业绩名】
「植物の分裂组织に関する分子発生遗伝学的研究」
【业绩概要】
従来、植物発生学研究では、多様な植物种における形态形成机构の共通性と多様性に関する研究や、特定の植物に特有な器官?构造に関する研究は、十分になされていなかった。
田中助教は、イネを研究材料とし、特有な形态をした花とブランチ(枝)の形态形成机构を、植物発生の根干である分裂组织(干细胞集団)の役割と関连させて明らかにした。また本研究により、イネと、进化的に远縁なシロイヌナズナにおける、花とブランチの形态形成の制御机构の共通性と多様性も明らかになった。
本研究成果は、植物発生の基本原理の解明をもたらすことから、生物学の教科书を书き换え学校教育に寄与することに加え、イネの花やブランチの形态形成は米の収量と密接に関係していることから、イネの品种改良に向けた研究にも応用可能であると期待される。
【受赏者】
橋本 涼太(広島大学大学院先进理工系科学研究科 准教授)
【业绩名】
「地盘と岩盘の力学に立脚した石积文化财の安定性评価法の研究」
【业绩概要】
カンボジア王国の世界遗产、アンコール遗跡では、石积文化财の変状や崩壊が多数発生している。その要因の一つとして、建造物を支える地盘の変形や破壊が指摘されてきたが、地盘と石积の相互作用を考虑した力学的な安定性评価法は确立されていなかった。
桥本准教授は、地盘と石积、そして両者が接触する境界の変形挙动を统一的に评価可能な力学解析手法(弾塑性狈惭惭-顿顿础)を开発した。さらに、开発した手法によりアンコール遗跡に现存する建造物の安定解析を実施し、基础の支持力不足による不安定化メカニズムを明らかにするとともに、そのメカニズムに基づいた简便な支持力评価式を构筑した。
本研究成果は、今后、アンコール遗跡の建造物修復时の补修方法の设计に利用できる他、国内の城郭石垣などの他の石积文化财の保全にも幅広く応用可能であると期待される。