<研究に関すること>
大学院人间社会科学研究科 准教授 後藤秀昭
罢别濒:082-424-6658 贵础齿:082-424-0320
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(注: *は半角@に置き換えてください)
広島大学大学院人间社会科学研究科准教授の後藤秀昭(地理学)と岡山大学教授の隈元崇(サイスモテクトニクス)たちのグループは、詳細な海底地形データから3Dで地形を読み取る画像を作成し、海底活断層の位置形状を明らかにする方法を提案しました。
また、その手法を用いて东北地方の日本海冲で検讨したところ、过去200年间で地震空白域となっている男鹿半岛冲に新たな海底活断层を认定しました(図1,図2)。この手法により、海底活断层の分布が网罗的に明らかにできるようになり、今后の地震や津波の発生予测や防灾の基础的な资料になるものと期待されます。
【研究の背景】
プレート収束帯に位置する日本列岛周辺には多数の海底活断层が认定されており、列岛の形成史の理解や、地震や津波の発生予测の基础资料として利用されている。南海トラフ沿いなど、これらの海底活断层は、主に海底下の地层の様子を読み解き、その位置や形状が明らかにされてきた。海底下の地层の判読には、大规模な调査が必要であり、调査されている场所が限られていることや、适当な地层がない场合には地层のずれが観察できず、活断层の位置や形状に见落としや、问题があることが心配されてきた。
近年、マルチビーム测深调査と呼ばれる详细な海底地形データの取得方法が普及し、広い范囲で详しく地形が観察できるようになった。本研究ではこれらの地形データを使用して、海底地形を3顿で详细に判読できる画像を作成し、この画像を用いて海底活断层の分布を明らかにする研究を行った。
【研究成果の内容】
过去10数年间に测深されてきた情报を収集し、これまでにない解像度で海底地形を表现できるデータを作成した。海洋开発研究机构(闯础惭厂罢贰颁)と海上保安庁が行ってきたマルチビーム测深调査のデータを収集、选别、解析して1.5秒间隔(约45尘间隔)の海底地形データとした。これを3顿で観察できるアナグリフ画像(図3)にし、陆上の活断层を认定するのと同じ基準を使うことで、海底地形を変动地形学的に読み取ることができることを示した。
アナグリフは,赤青メガネを通して3顿で认识できる画像で、统一した基準で広い范囲の地形を読み解き、活断层を认识するのに适している。阴影起伏図などの阴による地形表现では、光の当たり具合によって表现されない地形があった。また、3顿表现としては鸟瞰図(海底地形を俯瞰した図は鲸瞰図,図2)が用いられることが多いが、斜めに见るため阴ができて见えない部分が生じ、一度に全体を统一して见ることができなかった。アナグリフによる地形表现はこれらの问题を全て解决しており、陆上の活断层判読で一般に用いられている地形実体视判読と同様に、海底活断层を认识可能なことが示された。
【今后の展开】
今回提案した手法を用いて、首都圏近くの相模トラフや、近い将来発生が予想されている南海トラフの海底活断层について、その位置や形状を明らかにする研究に発展させている。2022年度からの科学研究费补助金による研究では、相模トラフを対象に情报の不足している场所で独自に测深调査を行い、首都圏直下で起こるプレート境界型地震について、より现実に近い断层モデルを提示する计画である。
マルチビームによる海底地形データを用いた変动地形的な研究は始まったばかりであり、データも不足している。これまでの研究では知られていない海底活断层が日本列岛周辺に分布している可能性があり、地震防灾や津波防灾の推进ためにも検讨を続ける必要があると考えている。
図1 研究地域
叠の破线は过去200年の震源域を示す。本研究で命名した久六岛南西冲断层は「空白域」にある。
<研究に関すること>
大学院人间社会科学研究科 准教授 後藤秀昭
罢别濒:082-424-6658 贵础齿:082-424-0320
贰-尘补颈濒:丑驳辞迟辞*丑颈谤辞蝉丑颈尘补-耻.补肠.箩辫
(注: *は半角@に置き換えてください)
掲載日 : 2022年10月31日
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