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2018年のノーベル物理学賞が、レーザー物理学の革新的な研究を行ったフランスのジェラー?ムルー(Gérard Mourou)博士ら3人に決定しました。ムルー博士は共同受賞したドナ?ストリックランド(Donna Strickland)博士と共に、高強度の超短パルスレーザーを生成させる画期的な方法(チャープ?パルス増幅法)を開発しました。
高强度超短パルスレーザーは、医疗や微细レベルの加工などへの応用のほか、素粒子物理学や宇宙论の领域まで幅広い分野で応用されています。その顕れとしてムルー博士は现在に至るまで、贰鲍が东ヨーロッパ3カ国に建设中の超高强度レーザープロジェクト(贰尝滨)も主导してきました。
ムルー博士がフランスのエコールポリテク内に立ち上げた研究组织滨窜贰厂罢には、本学大学院理学研究科の本间谦辅助教が2012年から客员科学者として参画。本间助教は同年、ムルー博士がイギリスで主催した国际会议で、翌年2013年にノーベル物理学赏を受赏したヒッグス博士らと共に讲演したほか、滨窜贰厂罢の研究テーマについて共着论文も执笔しています。
本间助教の研究テーマは「超高强度场下の真空构造の実験的探求」。高强度超短パルスレーザーを真空に照射し、未知の素粒子の可能性がある宇宙の暗黒成分を探索しています。
12月10日のノーベル赏授赏式を前に、本间助教は「卓越したアイデアだけでなく、そのアイデアをいかに多くの分野に広げていくか、常に3桁上の展开を考えているのがムルー博士のすごいところ。喜ばしいノーベル赏受赏をきっかけに、このような研究様式が花开くことを切望しています」と话しています。

ムルー博士のグリーティングカードを手にする本间助教
広岛大学広报グループ