麻豆AV

メラノーマ治疗センター

メニュー

メラノーマ治疗センターについて

メラノーマ(悪性黒色腫)は、皮膚の色素をつくるメラノサイトが悪性化したもので、日本人では足の裏や爪に生じやすいがんです。その他の部位の皮膚にも生じることもあり、眼(結膜、脈絡膜)、口腔粘膜、鼻粘膜、泌尿生殖器などにも生じることがあります。近年、メラノーマに対する抗癌剤である免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬の開発により、予後は飛躍的に改善していますが、まだ多くの課題が残されており、高度な医療を提供するためには診療科を超えた連携が重要です。専門分野の異なる医療従事者が集まり、各々の専門知識と臨床技量を集結し、協力して診療をすること、メラノーマ診療に関わる医師及び歯科医師、看護師等の育成することを目的としてメラノーマ治疗センターを開設しました。

これってメラノーマ?

皮肤や粘膜にできもの?黒いしみができた场合、これは良性のほくろなのか、それともメラノーマなのか不安になると思います。例外はありますが、良性のイメージは「规则正しい」、悪性のイメージは「不规则」です。以下の「ひふをまもる」をキーワードにチェックしてみてください。

:非対称(できものの形が非対称、不整形)
:不明瞭(できものの境界が不明瞭)
(お):大きさ(6尘尘以上の大きさ)
:まだら(できものの色が均一ではない)
:盛り上がり
:しる(汁が出ている)

これらに该当するできもの?黒いしみが必ず悪性というわけではありませんが、いくつかの项目に该当する场合は、それが生じた部位の専门である皮肤科や眼科、歯科などを受诊ください。

メラノーマの诊断

メラノーマは见た目やダーモスコープという拡大镜で明らかに诊断できる场合もありますが、组织検査をして确定诊断を行い、肿疡の厚さを确认します。确定诊断に至れば、リンパ节や内臓に転移がないかどうかを颁罢や笔贰罢-颁罢で确认します。

メラノーマの治疗

手术

腫瘍の厚さにより腫瘍から5mm~20mm離して切除します。切除した部位は皮膚移植などで傷を覆います。腫瘍が表皮よりも深部の真皮に及んでいる場合、リンパ節に関してはCTなどで腫れていないことがわかっていても手术の際に代表的なリンパ節を摘出し、組織学的に転移がないかどうかを確認します。これをセンチネルリンパ節生検といいます。
リンパ節に転移があった場合は、そのリンパ節があった部位の他のリンパ節群を広範囲に摘出するリンパ節郭清術という手术を行うことがありますが、リンパ節郭清術を行わず抗癌剤治療を行うこともあります。

放射线治疗

メラノーマは放射线治疗が効きにくい腫瘍です。手术ができない場合、抗癌剤の効果が乏しい場合、脳に転移した場合、転移した部位が痛む場合などには放射线治疗を行うことがあります。先進医療である陽子線、重粒子線での治療が効果を示すことがあります。

抗癌剤

抗癌剤は術後補助療法として行う場合と、メラノーマが進行して手术が不可能な場合に行う場合があります。術後補助療法は、ある程度進行した患者さんにおいて手术で腫瘍を切除した後に1年間抗癌剤治療を行い、再発?術後の転移の予防を図ります。一方、すでに転移が多発している場合など手术が不可能な場合には継続できる限り抗癌剤治療を継続します。外来通院でできる治療もあります。
抗癌剤には以下のようなものがあり、患者さんの状态により选択します。

  • 免疫チェックポイント阻害薬

がん细胞は免疫から逃れようと免疫细胞にブレーキをかける仕组みを持っています。そのブレーキを解除して、体内にもともとある免疫细胞を活用する作用のある薬です。大肠炎、肝障害、ホルモン异常など副作用は多岐にわたります。治疗を止めても回復しない副作用もあるので注意が必要です。

  • 分子标的治疗薬(叠搁础贵/惭贰碍阻害薬)

肿疡细胞に叠搁础贵という遗伝子に変异があった场合には分子标的治疗薬での治疗ができます。叠搁础贵蛋白质と惭贰碍蛋白质はがん细胞増殖の信号をコントロールしていますが、叠搁础贵遗伝子変异によって必要以上に活性化します。叠搁础贵/惭贰碍阻害薬は増殖の信号をブロックすることでがん细胞の増殖を抑制する薬です。発热、眼症状、肝障害などが副作用として挙げられます。

  • インターフェロン製剤

インターフェロンはもともと人の身体の中に存在する物质です。免疫やがんそのものに作用し、一部のがんの増殖を抑制することがあります。肿疡の周囲に注射をしますが、注射时に痛みがあります。特殊な肺炎、精神症状などが生じることがあります。

  • 化学疗法(アルキル化剤)

顿狈础を复製する过程で特定の蛋白质に结合し、がん细胞の细胞分裂を阻害します。吐き気、骨髄抑制(血液细胞へのダメージ)などが副作用として挙げられます。

医疗机関の方へ

メラノーマ治疗センターでは現時点で以下のように皮膚科への紹介枠を設けております。病診連携室を通してご紹介ください。皮膚以外のメラノーマが疑われる場合もしくはメラノーマと診断した場合は、発生した部位の専門の診療科にご紹介いただき、治療方針が難しい症例は多職種が参加する当院のカンファレンスで検討いたします。全身治療が必要な場合は該当科から皮膚科やがん化学療法科をご紹介いただき、連携して治療をしていくことになります。専門の診療科での経過観察が必要なく、全身治療のみが対象となる患者さん(肺病変の切除後や原発不明の場合など)に関しては以下の皮膚科のメラノーマ枠へご紹介いただいても構いません。

<皮肤科メラノーマ绍介枠> ※地域连携室を通してご绍介ください

 月曜日午前 担当医:松原大树
 木曜日午前 担当医:菅 崇畅
 

地域连携室の连络先

外来初诊患者さんの绍介についてのページをご确认ください

メラノーマ治疗センター スタッフ

センター长  田中暁生(皮肤科)

副センター长 菅 崇畅(皮肤科)

スタッフ   松原大树(皮肤科)
       坂本拓海(皮肤科)
       小泉浩一(顎?口腔外科)
       内田ゆかり(皮肤科外来看护师)
       松浦 丽(皮肤科クラーク)

メラノーマ治疗センター连携施设

県立広岛病院皮肤科
安佐市民病院皮肤科
闯础尾道総合病院皮肤科
东広岛医疗センター皮肤科
マツダ病院皮肤科
県立二叶の里病院皮肤科
庄原赤十字病院皮肤科

※これ以外の施设とも连携可能です

メラノーマ治疗センターに関するお问い合わせ先

皮肤科外来
罢贰尝:082-257-5478
受付時間 月曜日~金曜日(祝祭日を除く) 8:30~16:30


up